今回は、YOASOBIの「ハルカ」の歌詞を考察していきます!
「ハルカ」はYOASOBIの6作目デジタル配信限定シングルとして、2020年12月18日にリリースされました。Youtubeでは2300万回以上再生されており、YOASOBIを代表する一曲となっています。
この楽曲は放送作家としても数々の作品を手がける鈴木おさむさんの『月王子』を原作小説として制作されました。
小説は、登場する月の王子さまが描かれたマグカップとヒロイン「遥」とのお話でマグカップの視点で進んでいきます。
みなさんが「ずっと大切にしているもの」からの目線として一度聞いてみてはいかがでしょうか。今回はこの「ハルカ」について歌詞の考察をしていきたいと思います。
タイトル「ハルカ」とは?
小説に出てくるヒロインの遥に由来して「ハルカ」というタイトルになっています。また、遥という言葉に「遠い、長い」といった意味もあるのでそういった意味としても関連づけられているのだと思います。
誰にも買われずにいたマグカップ。マグカップには星の王子さまとは違った月に乗った王子さまが描かれており、それを「おもしろい」と持って帰ってくれたのが遥でした。
捨てずに大切にしてくれた遥に感謝し、いつもそばで遥を見守ってきた王子さま。
そんな王子さまからの想いが詰まった一曲となっています。

ハルカ 歌詞考察!
二人の出会い、物語の始まり

誰にも買ってもらえず、どこにも行く場所がなかった王子さま。そんな僕を見つけて救ってくれたのは遥だという二人の出会いの場面が表されています。
これまでは見向きもされなかった王子さまにとって、自分に笑顔が向けられたのは初めてのことだったのでしょう
そんな人に買ってもらえた王子さまはとても幸せだったに違いありません

遥はいつもいつもそのマグカップを使っており、王子さまはそれがとても嬉しかったのです。
人気がなく、売れなかった悲しみを埋めてくれるような遥の存在が自分のいる意味を強く感じさせてくれたのでしょう。そんな日々がとても幸せでした。
ただそばにいられる幸せ

自分をずっと大切に使ってくれていることが何よりも嬉しい日々なのです。
いつもそばで彼女を見守ってきた。彼女の努力や我慢、たくさんの想いを感じながら一緒に過ごしてきた。だからこそ、彼女を守りたいという気持ちが強くなります。
僕を大切にしてくれて一緒にいさせてくれて「ありがとう」という真っ直ぐな想いが綴られています。

大学に合格して家を離れる遥とお別れすることを覚悟していたけれど、彼女は僕も一緒に連れて行ってくれるのです。
家族と離れた街で新しい生活の中で、不安な気持ちや寂しい気持ちが溢れてきますが、そんな彼女を守る。「ボクがついてるよ」という歌詞から一生懸命彼女を支えようとする王子さまの気持ちが伝わってきますね。
溢れ出す愛情

日々過ごしているとうまくいかないこともたくさんあって、泣きたくなる時もありますよね。
小説の中で遥は彼氏に自分の友達との二股をかけられるというシーンがあります。
遥は悲しくて泣いて苦しみますが、それでも乗り越えて進んでいこうという姿が歌詞から浮かびます。
前を向いて歩いていくしかないという強いメッセージが込められていますね。
こうして乗り越えて、大人になっていく遥のことを王子さまはずっと見守っていたのです。遥の幸せを願い、一緒にいられる時間が1秒でも長くありますようにと祈っています。

マグカップが割れてしまい、王子さまと遥に突然の別れが訪れます。
大人になって結婚して、子どもも産まれた遥。ずっと昔から見てきた彼女ですが、今が一番幸せそうです。
大切にしてきたマグカップが落ちて割れてしまいます。壊れたマグカップをみて泣く遥に向けての歌詞です。
自分のことを想って泣いてくれる遥に「君のそばにはたくさんの愛があふれているから泣かないで、いつものように笑顔でいて。」という想いが込められているのでしょう。
たくさんの幸せをありがとう

たくさんの日々をともに過ごして思い出を作ってきた遥と王子さま。
別れがきてしまってもこれまでの幸せな日々でいっぱいで、こみ上げてくる想いはただ「ありがとう」なのです。
星の王子さまにはなれなかった彼ですが、遥にとって一番の王子さまでしたね。月の王子さまだからといっても偽物なんかではなく、楽しい時も辛い時もそばにいて、それを幸せだと言ってくれる本物の王子さまです。
一途に想い続けて、ただ遥の幸せだけを願う王子さまの気持ちが心にしみます・・・。

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さいごに
今回は主人公がマグカップという目線でしたが、色々な視点から捉えることもできると思います。
遥のように大切なものをずっと大事にすること、前向きに考えて笑顔でいること。また、王子さまのように一途に愛し続ける気持ちの大切さを改めて感じさせてくれる一曲となっています。
小説を読んだことない方はぜひ、読んだ上でもう一度聞いてみてはいかがでしょうか。