今回は、人気ロックバンド・マカロニえんぴつの新曲「ハッピーエンドへの期待は」の歌詞を考察していきたいと思います。
2021年12月31日に公開される北村匠海さん主演の映画『明け方の若者たち』の主題歌として書き下ろされた本楽曲。
来年1月12日にリリースされるメジャー1stフルアルバムに表題曲として収録されます。
どんな内容になっているのでしょうか?
映画のあらすじと楽曲コメントも合わせてご紹介します。
映画『明け方の若者たち』
ウェブライターのカツセマサヒコによる小説デビュー作を、北村匠海さん主演で映画化した作品。
ヒロインを黒島結菜さん、主人公の親友役を井上祐貴さんが演じます。
飲み会で出会った彼女と恋に落ちた主人公でしたが、実は彼女には大きな秘密がありました。
彼女の秘密とは何なのか、その秘密を知った上で付き合った主人公はどうなってしまうのか?
丁寧に張られた伏線も見どころの一つです。
年末の公開が楽しみですね!
楽曲コメント
マカロニえんぴつ・はっとりさんのコメントを紹介します。
下北沢を、明大前を、期限付きの恋人ごっこを、どうにもならず掻きむしった夜のことを、想いながら思い出しながら書いた歌です。
原作から大好きな作品にこうして携われたことが嬉しいです。
カツセさん、改めて映画化おめでとうございます。
2016年、初の自主企画「マカロックツアーVol.1~鳴らし廻り~」を開催したり、下北沢に関わりの深いマカロニえんぴつ。
楽曲にどんな想いが込められているのか、歌詞の公開が楽しみです!
ハッピーエンドへの期待は 歌詞考察
この楽曲は、コメントにもあるように「期限付きの恋人ごっこ」をテーマに描かれています。
冒頭の歌詞は、その期限が来てしまった後の主人公の想いから始まります。
いつか終わるとわかってはいても、急に会えなくなってしまった君を思い出して悲しみにくれる主人公の姿が浮かんできますね。
「朝が来ない部屋で燃やした恋」という歌詞から、君との恋が明けてほしくない(終わってほしくない)という主人公の想いが読み取れます。
物語が進むに連れ、君と出会った頃は学生だった主人公は、就職し社会人になりました。
息の詰まりそうな会社で、夢見た社会人生活とは程遠い毎日を送る主人公。
学生のときのノリでは、生きていけないと痛感している様子が描かれています。
「僕ら」というのは、主人公、君、そして主人公の親友を指しているのでしょう。
三人で集まって楽しく過ごした頃を思い出している主人公の姿が浮かびます。
「また君のいない季節へ」から、君と会えなくなって一年以上経過していることが分かりますね。
「いま君に会って思いきり泣いてみたい」という主人公の願いが叶うことは無いのでしょう。
どうにもならなかったら、一緒に過ごした日々には名前をつけないで忘れてほしい。
「思い出になるほど綺麗じゃないから」はっとりさんらしいエモーショナルな歌詞ですね。
この部分の歌詞は、主人公の親友に対して歌われています。
社会人になる前、初めて着た背広が似合わないとお互いの姿を笑いあった二人。
就職してからはお互い忙しく、会う頻度も減ってしまったのでしょう。
仕事もうまくいかず、彼女とも会えなくなってしまった散々な人生を歩んでいる主人公は、猫背の「お前」に会って話したいと願います。
夕日に沈んでゆく物語の舞台、下北沢の街は、大人になりきれなかった哀れな影を飲み込んでいきます。
君を失ってしまったことへの喪失感、未来に対する漠然とした不安が表現されていますね。
突然やってきた君との別れから月日は流れ、主人公は前向きに捉えれられるようになったのでしょう。
「足りなかった毎日」=君の居ない日々。
君と会えない時間も君のことを思い出して愛おしくなっていたことが分かります。
曲の最後は、主人公のポジティブな言葉で締めくくられます。
君と過ごした日々を思い出しても、もう悲しくはない。
タイトルの「ハッピーエンドへの期待は」の続きは「捨てるなよ?」でしたね。
またどこかできっと会えると信じている様子が伝わってきます。
聴いた人が元気をもらえるような素敵な楽曲でした。
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さいごに
いかがでしたか?
マカロニえんぴつらしい、エモさが詰まった素敵な楽曲でした。
映画の公開も楽しみです!
東京・明大前で開かれた学生最後の退屈な飲み会。
そこで出会った<彼女>に、一瞬で恋をした。
下北沢のスズナリで観た舞台、高円寺で一人暮らしを始めた日、フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり・・・。
世界が<彼女>で満たされる一方で、社会人になった<僕>は、〝こんなハズじゃなかった人生″に打ちのめされていく。
息の詰まる会社、夢見た未来とは異なる現実。
夜明けまで飲み明かした時間と親友と彼女だけが、救いだったあの頃。
でも僕は最初からわかっていた。
いつか、この時間に終わりがくることを・・・。
映画公式HPより引用