今回は、YOUTUBE総再生回数3億回超えという驚異的なヒットを記録した、King Gnuさんの代表曲である「白日」についての歌詞考察を行っていこうと思います。
独特な世界観を持つ彼らの歌詞も相当深いものになっているのではないでしょうか。
それではやっていきましょう。
「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌として話題に
皆さんはこの題名、最初から「はくじつ」と読むことができましたか?
巷では「しろめ」と読んでしまい、恥ずかしい思いをしたことがある人がとても多いようです。
読み方を知らなかった人は同じ過ちをしないよう、気をつけてくださいね(笑)
さて、この白日は2019年、1月から放送された連続ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌として書き下ろされました。
King Gnu Gt/Voであり、主に作詞作曲を担当している常田大希が正月休みを返上して楽曲制作をしたそうで、そのとき、部屋で一人で制作した状況をエモいと表現し、そのエモさが曲に入ってきたかもしれないと本人は語っています。
「白日」という題名の意味とは
ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」はその題の通り、犯罪や冤罪についてが主な題材となっています。
そして、この白日という言葉は、太陽や昼間という意味もありますが、身が潔白であることという意味もあります。
「白日のもとに晒す」なんて言葉もよく耳にしますよね。
一見明るい言葉にも思えますが、その裏にはたくさんの罪が隠れているのかもしれません。
そういった意味も踏まえて歌詞を見るとより深く読み取ることができるのではないでしょうか。
それでは早速歌詞の考察をしていきましょう。
白日 歌詞考察!
みんな知らないうちに誰かを傷つけている
まずはAメロからです。
対人関係が全てうまくいく、という人はなかなかいないでしょう。
小さないざこざやストレスから人間関係が崩れてしまうというようなことはよくあることです。
自分が意識していないことでも相手が傷ついていて、その人を失ってから自分の罪がわかるんだということを表しているのがこの部分です。
失った過去はもう戻ってきません。
自分の罪を反省したところでもうどうしようもないのです。
その過去がどれだけきらめいていても、それをいつまでも悔やんでいてはいつまでも前に勧めません。
過去を省みるのではなく、今を全力で生きるべきだというのがこの歌詞の解釈です。
ここでの「雪」という単語は身の回りの困難を指していると思われます。
続いて、Bメロに入っていきます。
自分は何者なのか悩む主人公
過去を振り返らず、未来を見ようとしている自分ですが、実際に何をしたら良いのか、どんな人間になるべきなのかはわかっていません。
誰かに問いかけても、その答えは返ってこないので、自分で考えるしか無いのです。
正しいことばかり言っていては、また傷つけてしまうかもしれません。
この部分からは自分の生き方を見失った自分が表現されているのではないでしょうか。
ここでようやく、一人称である「僕」という言葉が出てきました。
ということはこれは失恋し、大切な人をなくした男の歌だと言えるでしょう。
傷つけてしまった人とまた、やり直したい。
そしてもしそうすることができるとしたら、そのときには雪(今自分が直面している困難)が溶けたときだということでしょう。
生まれ変わっても変わらないもの
ここからサビに入ります。
このへばりついて離れないというのは傷つけて離れていってしまった女性のことなのではないでしょうか。
生まれ変わったとしても忘れることができないほどに想っている自分。
現実世界ではゲームのようにリセットはできず、過去から地続きになっている今を生きているのです。
ここでは、これまでの罪を後悔し、隠したいと願う自分の本心が述べられています。
雪が全て隠してくれたとしたら、もう一度あなたとやり直せるかもしれないという想いが読み取れますね。
しかし、願いとは裏腹に、罪は露呈してしまうものです。
白日のもとに一度出た罪はもう、雪で隠すことはできないのです。
ここから二番に入っていきます。
やり直せない過去への後悔
一番でも煌めいて見える過去には戻れないことを嘆いていましたが、二番になっても自分はその考えから抜け出すことができていません。
もう戻れないとわかってはいる。あるき出そうともしている。
しかしなかなかそれができない自分の苦悩が伝わってきますね。
この部分は過去の情景を思い出している様に思います。
楽しく笑っていた日々の中でも相手は傷ついていたのかもしれません。
自分はその事に全く気づかないで過ごしてきましたが、今思い返すとその日常には相手からのサインが隠されていたのでしょう。
この部分は自分の想いが素直に表されていますね。
時間が立ち、雪が溶け、すべての罪が顕になった自分でも受け入れてくれますか。
という想いが「君の名前を読んでもいいかな」と言う部分に現れています。
この部分から、男の心情に変化が見られるような気がしますね。
これまでは過去の女性を忘れられずにいた男ですが、ここでは諦めるような歌詞になっています。
傷心し、生きる希望など無いけれど、それでも生きていかなければならない、どうかこの寒い冬が記憶を忘れさせてくれないか、という弱々しい心情が読み取れます。
消せない罪
他の誰かになったら、これまで自分が犯してきた罪を帳消しにできる。
しかし、そんな事ができないのは本人が一番わかっているはずです。
それでもそう願ってしまうというのは男にとって罪が非常に重くのしかかっていることが分かりますね。
ここの歌詞で、男の未練が完全に吹っ切れたような感じがしますね。
後悔の一つや二つくらい誰にでもありますが、自分が犯した罪もいつまでも引きずっているのではなく、忘れて前を向かなければいけないと理解したのでしょう。
サビを繰り返してこの歌は終わります。
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さいごに
ここまで歌詞を通してみると、失恋した男の未練が冬の美しい情景とともに描かれていたのが分かりましたね。
普段は何気なく聞いている歌かもしれませんが、その意味を理解するとより共感ができるのではないでしょうか。
みなさんもいつまでも自分の罪を引きずるのではなく、割り切って忘れてしまうと楽に生きられるかもしれません。
以上で白日の歌詞考察を終わります。
他にも様々なアーティストの歌詞考察をしているので、興味のある方はぜひ見に行ってくださいね!