2022年12月31日。今年結成10周年を迎えたバンド緑黄色社会の紅白歌合戦の初出場が決定。
今回は実力派バンド緑黄色社会の「始まりの歌」の歌詞の意味を考察してみたいと思います。
緑黄色社会とは
2011年に結成され、2012年7月4日に初めてライブを行った為にこの日が記念日として設定されています。
「リョクシャカ」の愛称で親しまれており、2015年にドラムの脱退を経てからはギター・ボーカルの長屋晴子さん、ギターの小林壱誓さん、キーボードのpeppeさん、ベースの穴見真吾さんの4人編成での活動となっています。
独特なバンド名は、長屋晴子さんが飲んでいた野菜ジュースを見て「緑黄色野菜」というのを「緑黄色社会」と聞き間違えた所から付けられたというのは、とても可愛らしく私の大好きなエピソードとなっています。
2013年10代限定のフェス「閃光ライオット」で準グランプリに輝くなど実力派バンドとしてのイメージの強いリョクシャカは結成10周年を迎える2022年9月には初の武道館ワンマンライブ2Daysを行いその後11月には第73回紅白歌合戦の初出場決定が発表されることとなりました!
楽曲 始まりの歌
2017年8月2日にリリースされた2ndミニアルバム「ADORE」に収録され、その後2018年3月14日にリリースの1stフルアルバム「緑黄色社会」にも選曲されました。
ADOREリリース3年前には完成していた楽曲ですが、当時はかっこ良さを求めており「自分達には合わない」と、ライブで数回披露した後、一時封印していたそうです。
しかしフルアルバムにも選曲されたりと、いつしか大切な一曲になったようですね。
ミニアルバムリリース後には、スギヤマ薬局のテーマソングに抜擢されたり、関西地方のローカル番組「ミント!」のテーマソングとして使用されていました。
始まりの歌 歌詞考察
君は越えていったんだ
僕のキャパシティを
君は越えていったんだ
羨んでいるのさ
君の掴んだもの
羨んでいるのさ
出典:始まりの歌 / 作詞・作曲:長屋晴子
限界を定め諦めていたこの歌の主人公である「僕」を「君」は、沢山の努力と諦めない姿で追い抜き、結果を出したところから楽曲は始まります。
「僕の持っているキャパシティ」とは行動・思考・夢など全ての事を指しているのではないでしょうか。
結果を出した「君」を羨んでいる僕。
掴んだものを羨んだ、と表現されていますが、本当に僕が羨ましいと思っているのは、自分の夢に素直になって突き進めた君の真っすぐな行動や想いではないかと思っています。
足元の鎖が疎ましく感じてる
自分で繋いだだけなのに
耳元で囁く甘い心の声に
うずいてる 揺らいでる
目覚まし時計が鳴る
さあ始めようか
僕のイメージの先へ飛び立とう
何度でも始まりの歌を歌おうルラララ
もう終わりなんて決めつけてしまわないように
ララルラ ララルラ ララルラ
さあ 歌おう
出典:始まりの歌 / 作詞・作曲:長屋晴子
人はついつい、出来ない事を正当化する理由を探しがちです。
そして他の誰でもない自分自身で勝手に全ての許容範囲を決めてしまい、そこから出る事を躊躇するようになります。
その思考は足元に絡みついた鎖と例え、思うように動けない、良くも悪くも大人になった僕の姿が表現されています。
「どうせ○○だから」と、頑張らない理由を「甘い声」と表現し、ついついそちらに流れてしまう心の葛藤を描いていますね。
しかし、ここで目覚まし時計が鳴ります。
ここでいう目覚ましとは、きっと僕を追い抜いて行った君の姿。
その姿に刺激を受け、目が覚める様を寝起きに例えているのでしょうか。
ここから僕が動き始めます。
自分が思い描いている夢を掴むだけでなく、その先の未来も見据えていけるようにと新たに決意します。
始まりの歌とは、この動き始めた今の僕の気持ちや思考の事を指しているのではと思います。
挫折を感じた時は、初心に帰り今の気持ちを思い出すことでまた、歩き始める事が出来るのです。
君は越えていったんだ
僕のキャパシティを
君は越えていったんだ
諦めていたのさ
多くを望む事を
諦めていたのさ
出典:始まりの歌 / 作詞・作曲:長屋晴子
僕が勝手に決めつけていた許容範囲を、「出来るわけない。どうせ○○なのだから」と諦める事を正当化していた夢を、君は掴み取ったのです。
僕はそこで「諦めていた、逃げていた」と気付いたのではないでしょうか。
あれも欲しい、これも叶えたいと多くを望んで欲張る事はいけない事だ、「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言うじゃないか・・・と、もっともらしい理由を探していたのかもしれません。
ちなみに私のモットーは「一兎を追って三兎得る」です!
飛び込んだ世界に雨が降り続いても
ただ信じ続けていればいい
頭の中を過る弱い心の声に
打ち勝てる気がしてる
胸が高鳴っている
さあ始めようか
僕のイメージの先へ飛び立とう
何度でも始まりの歌を歌おうルラララ
無限に繋がってきっと輝けるはずだよ
ララルラ ララルラ ララルラ
さあ歌おう
出典:始まりの歌 / 作詞・作曲:長屋晴子
前に進むと決めて飛び込んでみても、それだけで上手くいくとは限りません。
失敗が続いたり、上手くいかない日々が続いたりする日の方が多いかもしれません。
でもそんな時こそ、自分の事や成功するイメージを信じる事で、頭を過る挫折の声に打ち勝てるのかもしれないと、僕の胸は高鳴っているのです。
もう言い訳して尻込みしていた僕は居ないのかもしれませんね。
挫折しそうな時は初心を思い出し、僕が成し遂げたい事の更に向こうの世界を目指せるように歩いていくと歌っています。
噛み締めた言葉が
いなくならないうちに
握り締めた拳が
解かれないうちに
ハジメルことからハジマル僕のこれからに
少し迷ったらこの歌を抱きしめよう
出典:始まりの歌 / 作詞・作曲:長屋晴子
頑張ると口にするのは簡単。
ぐっと拳を握り締めるのも実はそんなに難しい事ではないでしょう。
それを維持する事が、難しいのです。
特に今まで行動を起こさず諦める事が当たり前になっていた僕。
何かをハジメル、つまり行動を起こす事からハジメル僕はきっと迷ったり心が折れそうになって、決意した言葉がいなくなってしまったり、拳がほどけてしまいそうになる事でしょう。
そんな時こそ、僕が決意した「今」に戻ってきて初心を思い出そうと歌っています。
さあ始めようか
僕のイメージの先へ飛び立とう
何度でも始まりの歌を歌おうルラララ
もう止まらないさ
見たことのない世界目指して
ララルラ ララルラ ララルラ
さあ歌おう
歌おう
歌おう
ラララ
出典:始まりの歌 / 作詞・作曲:長屋晴子
後ろ向きに生きていた僕の姿はすっかり消えて、君の様に夢を、やりたい事を成し遂げるのだと目を輝かせている姿が思い浮かびますね。
爽快なメロディーとストレートな歌詞、そしてどんどん成長し輝く「僕」。
「始まりの歌」とは、後ろ向きに諦める癖がついていた主人公が新しい自分として生まれ変わる「始まり」を歌う楽曲でした。
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さいごに
いかがだったでしょうか。
結成10周年という節目を迎えた緑黄色社会の「始まりの歌」の歌詞の意味を考察してみました。
爽快なメロディーと透き通る長屋晴子さんの声が、傍に寄り添ってくれる親友のような楽曲であると感じました。
人によっては、心が疲れている時は前向きな歌詞は余計疲れを誘う場合もありますが、この楽曲はそんな時こそ隣に置いておきたい楽曲だと感じました。