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グランドエスケープ【RADWIMPS】歌詞の意味を考察!大地からの逃亡か自由への飛翔か

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今回は2019年11月27日にリリースされた大ヒットアニメ映画『天気の子』のオリジナルサウンドトラックに収録された「グランドエスケープ」の歌詞考察をしていきます。

同映画の挿入歌のひとつである「グランドエスケープ」は野田洋次郎さんが作詞作曲を手掛け、ヴォーカルは三浦透子さんが担当しています。

それでは本楽曲の歌詞の考察を始めていきましょう!

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グランドエスケープ 歌詞考察

僕らが選択するもの

空飛ぶ羽根と引き換えに 繋ぎ合う手を選んだ僕ら
それでも空に魅せられて 夢を重ねるのは罪か

登場人物は「僕ら」です。

そして自由のシンボルと言われる「空」が2回出てきます。

人は空を自由に飛び回る為の「羽根」はありませんが、好きな人と繋がれる「手」はあります。この「手」は愛情のシンボルと言えるでしょう。

自由ではなく愛情を「僕ら」は選択したものの、自由への未練や執着は残っています。またその様な心情に罪悪感を覚えている様にも感じられます。

夏は秋の背中を見て その顔を思い浮かべる
憧れなのか、恋なのか 叶わぬと知っていながら

ここではロマンティックながらも切なさが感じられる歌詞となっています。

季節(夏と秋)を擬人化した表現を用いた技巧的な歌詞なのではないかと思います

夏と秋は同時にはやってこない、つまり夏は秋に合う事はないにも関わらず、想いはあるという非常に切なくやるせなさが伝わってきます。

通り雨が通り雨と 木漏れ日たちが木漏れ日と
名乗るずっとずっとずっと前から あなたはあなたでいたんだろう?

ここでは「あなた」が登場します。「あなた」の存在を大切に思う気持ちが感じられますが、「あなた」とは誰の事を指すのでしょうか。

「通り雨」や「木漏れ日」という存在が個々の名前がつけられる前から存在しているという事実が重要なのであって、名づけられる事自体は恐らく取るに足らないこと。名前等よりもっと大切なものがあるのではないか?と問いかけられている様です。

名前や言葉はモノや人を縛り制限を与えるものと解釈します。「あなた」とは名前等で縛られているモノや人全てを指していると言えるでしょう。

束縛からもっと自由になっても良いのではないか、という提示が歌詞の中でなされている様に感じられます。

また、この考えはタイトル「グランドエスケープ」そのものを指しているのではないでしょうか。

ポジティブな逃亡

重力が眠りにつく 1000年に一度の今日
太陽の死角に立ち 僕らこの星を出よう

彼が眼を覚ました時 連れ戻せない場所へ
「せーの」で大地を蹴って ここではない星へ

行こう

「重力」「太陽」「星」等の言葉が散りばめられた宇宙規模の何とも壮大な歌詞です。

「重力が眠りにつく」=重力がなくなる、という解釈になりますが、地球上に重力がなくなれば人類滅亡となります。このフレーズは「彼が眼を覚ました時」と対になっていますが、「」は「重力」を指しています。

重力のおかげで人は地に足をつけていられる訳ですが、逆に重力のせいで地上に縛られている、つまり自由を制限されていると解釈します。

この部分では、

・人類滅亡前、地球以外の何処かへの逃亡の試み

・足枷がなくなるチャンスが到来したら自由に向かって羽ばたくことを提案

という解釈から、更に

不自由な地球からの脱出=グランドエスケープ

と捉えることもできるのではないでしょうか?

エスケープ=逃亡、は一見ネガティブな印象を受けます。ランダムハウス英和大辞典によると、動詞escapeには”逃亡する”以外に”自由になる”という意味も記載されています。

自由を脅かされている今いる場所から抜け出して自由になろう、というポジティブなメッセージが込められているのではないでしょうか。

夏の情景

夏風邪に焦る心が 夏をさらに早送るよ
めまぐるしい景色の中 君だけが止まって見えた

君と出会ったあの日から パタリと夜、夢は止んだよ
土の中で待ちこがれた 叶えるその時は今だ

ここでは夏にまつわる描写が見受けられます。

わかりやすく「夏風邪」「夏」という言葉が使われていますが、「土の中で待ち焦がれた」という表現はを連想させます。

「夏」がどんどん過ぎていこうとしている中、「君」だけは静止している様です。

主人公が「君」と出会ってから「夢」は「夢」のままだったけれど、「今」がその「夢」を現実のものにする時だ、と解釈できるでしょう。

「夏風邪に焦る心」や「夏をさらに早送る」など、ものすごいスピードで過ぎ去ろうとしている「夏」を表現した上手い言葉選びが印象的です。

重力が眠りにつく 1000年に一度の今日
花火の音に乗せ 僕らこの星を出よう

彼が眼を覚ました時 連れ戻せない場所へ
「せーの」で大地を蹴って ここではない星へ

行こう

ここは1番サビ部分とほぼ同じですが、1番の「太陽の死角に立ち」がここ2番では「花火の音に乗せ」に変わっています。

「太陽」は明るく、あらゆるモノや人を白日の下に晒します。人目につかない様に地球から脱出しよう、といったところでしょうか。

また「花火」は近くで見るとその大音量に驚かされます。その音に紛れてこっそり移動しよう、ということでしょう。

これらサビ部分でも「太陽」「花火」と夏を連想させる言葉が使われているのも注目すべきポイントです。

運命と文明の向こう側

もう少しで運命の向こう もう少しで文明の向こう
もう少しで運命の向こう もう少しで

「僕ら」は「運命」と「文明」の側にまだ位置しており、それらを越えていく少し手前にいます。

「運命」は定められて変えることができないもので、つまるところ自由を抑制するものです。

また「文明の向こう」とありますが、これは人が現代社会で恩恵を受けている便利なモノ等がない世界のことを指しているのでしょう。そこに行けば「不自由」を強いられるのは間違いないでしょう。

二人で自ら「自由」と「不自由」を選び取ろうとしており、一見矛盾している様に感じます。

しかし、彼らの目指す「自由」な世界とは物質的ではなく精神的なものを指しているのは明白です。

夢に僕らで帆を張って 来るべき日のために夜を越え
いざ期待だけ満タンで あとはどうにかなるさと 肩を組んだ

怖くないわけない でも止まんない
ピンチの先回りしたって 僕らじゃしょうがない
僕らの恋が言う 声が言う

「行け」と言う

ここでは「僕ら」は「どうにかなるさ」と腹をくくり「帆を張って」出発の準備をします。

「怖くないわけない」「ピンチの先回り」など不安を表すフレーズが並んでいますが、どうやらそれらを上回る「夢」や「期待」で満ち溢れている様です。

まるで船に乗り込み二人だけで果敢に冒険に出かける情景が目に浮かびます。

1番と2番サビでは「行こう」だったフレーズも、このラストでは「「行け」と言う」になっています。

「行け」と言っているのは「僕らの恋」と「声」です。自らの心の声に従って未知の世界へ踏み出す強い決意が感じられます。

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さいごに

タイトル「グランドエスケープ」に敢えて訳をつけるなら「大いなる自由」と意訳したいと思いました。

それというのも、エスケープ=逃亡ではあまりにもネガティブでこの楽曲には相応しくないような気がしたからです。

未知の事や場所には不安はつきものですが、それでも一歩足を踏み出してみようと思わせる楽曲となっています。

世界からも注目されている新海誠監督と透明感のある声質に抜群の歌唱力の三浦透子とのコラボレーションとなった「グランドエスケープ」。

RADWIMPSが手掛けるサウンドトラック「天気の子」の他の楽曲も併せて聴き、独特の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。

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