今回は、DISH//の新曲「五明後日(ごあさって)」の歌詞について考察していきたいと思います。
10月20日より放送される新ドラマ『ザ・トラベルナース』の主題歌に決定した本楽曲。
DISH//が尊敬する山崎まさよしさんとの共作で書き下ろされた楽曲で、DISH//側からのオファーで実現したそうです。
歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?
ドラマの内容、楽曲コメントと合わせて見ていきましょう!
ドラマ『ザ・トラベルナース』
10月20日放送開始の岡田将生さん主演ドラマ。
看護の世界に焦点を当てた医療ドラマで、医師の指示で一定レベルの医療行為を行うことができるNP(ナースプラクティショナー)の資格を持つ主人公の働きを描きます。
ドラマの放送開始が待ち遠しいですね。
楽曲コメント
北村匠海さんのコメントをご紹介します。
山崎まさよしさんには僕らから声をかけさせて頂きました。
以前共演した時に話した映画音楽の話や、一緒にフェスや音楽番組で歌った経験から、今のDISH//の音楽に対する想いと寄り添ってくださるアーティストだと思ったからです。
命を扱うドラマだからこそ、その重さと儚さ、光と闇、カーブもストレートも、感じさせる曲ができたのかなと思います。
“花”と“命”を比喩した曲です。この曲が「ザ・トラベルナース」に綺麗な花を添えられたら良いな。
ドラマと楽曲、共々よろしくお願いします。
花と命を比喩した楽曲。
どんな歌詞なのか気になりますね。

五明後日 歌詞考察
諦めそうだな
ため息ばかりしては
カーテンを閉めた
手紙に影が消える君宛なのにさ
出典:五明後日 / 作詞:北村匠海 作曲:山崎将義・DISH//
らしくない言葉だらけ
紡いだけど
許してくれるかな
この楽曲は、入院している患者の目線でストーリーが描かれているように思います。
“諦めそうだな ため息ばかりしては カーテンを閉めた”
治る見込みのない病気や、辛いリハビリなど、孤独な入院生活で、何度も諦めそうになっている主人公の姿が浮かんできます。
主人公は大切な君へ宛てた手紙を書いていますね。
手紙で思いを伝えるときは、どこかよそよそしくなってしまいます。
主人公も、らしくない言葉を並べて書いているようです。
涙目の光が
出典:五明後日 / 作詞:北村匠海 作曲:山崎将義・DISH//
愛でた花は
もう枯れたりしないよ
風邪気味の命が
窓を開けたよ
笑えた気がしたんだ
今日も
明日も
明後日も
明明後日も
ありがとう、ありがとう
と思う。
楽曲コメントにもあるように、この楽曲は“花”と“命”を比喩した曲です。
“涙目の光が 愛でた花は” という歌詞を補足すると”(君の)涙目の光が 愛でた花(僕の命)は” となるのではないでしょうか?
何度も生きることを諦めそうになる主人公に対し、涙目になって生きていて欲しいと伝える君。
君の本気の思いが伝わったからこそ、”もう枯れたりしないよ” 頑張って生きてみようと前を向けたのではないでしょうか?
ふさぎ込んでいた心が少しだけ開いて、優しい光が差し込んでいる様子が浮かんできます。
心の闇を取り払ってくれた君には感謝してもしきれません。
自分のことを大切に思ってくれる君に対して何度も ”ありがとう” と感謝の気持ちを持っていますが、 “と思う。” とあることから、直接は伝えられていないようです。
普段は気恥ずかしくて伝えられない思いだからこそ、手紙に書いて伝えようとしたのかもしれないですね。
傷を隠したよね?
バレバレさ
僕が君へ
雨を降らした
傘も差し出せなくて「もう来なくていいのに」
出典:五明後日 / 作詞:北村匠海 作曲:山崎将義・DISH//
心にもない石を
投げつけた
僕は僕が嫌いだ
主人公の前では明るく励ます君も、主人公から見えないところでは、やりきれない思いを抱えているのでしょう。
そんな君の心の中を察し、そんな気持ちにさせたのは自分のせいだと、憤っていることが分かります。
君が僕のことを忘れれば、もうこれ以上君を悲しませずに済むかもしれない。
そう考えた主人公は、いつものようにお見舞いに来てくれた君に対して ”「もう来なくていいのに」” と心にもない言葉を投げてしまいます。
突然そんな言葉を投げつけられた君は、気持ちを抑えられず病室を出ていってしまったのではないでしょうか?
誰もいない病室で、自己嫌悪に陥ってしまう主人公の姿が浮かびます。
花が咲いて
出典:五明後日 / 作詞:北村匠海 作曲:山崎将義・DISH//
枯れて実を宿して
また咲いて
でももう次はないんだって
連鎖する想い出と
手を繋いでは離して
生きて
生きて
生きて
生けたら。
君から生きる希望をもらっては、また辛くなって、そんなことを繰り返しているうち、主人公は自分の最期が近いことを悟ります。
もう次はないのだと理解した主人公は、大切な君とずっと過ごせればいいのにと叶わぬ願いを想います。
“生きて 生きて 生きて 生けたら。”
繰り返される “生きて” に、主人公の生きたいという強い想いと、君への愛情が込められていますね。
泣かないで
出典:五明後日 / 作詞:北村匠海 作曲:山崎将義・DISH//
笑ってよ
僕のいない日々で
悲しまないでよ
この空の向こう側
見ているからね
最後のラブレター
今日も
明日も
明後日も
明明後日も
ありがとう、好きだよ
またね
曲のラストで、主人公は亡くなります。
病室にいる僕を見守ってくれた君を、今度は空の上から見守る側になった主人公。
“泣かないで 笑ってよ”
自分が居なくなった世界でも、君には幸せになってもらいたいという主人公の願いが込められているように感じます。
冒頭で主人公がらしくない言葉で紡いでいたのは、君へ宛てた最後のラブレターになってしまいました。
ラブレターの中身は “今日も 明日も 明後日も 明明後日も ありがとう、好きだよ またね”。
最後のまたねには、またいつかきっと会えるという希望が込められていますね。
君の今後の人生が幸せに満ちたものになるように祈りながら、主人公は今日も空の上から見守っていることでしょう。
主人公の想いがストレートに表現された感動の一曲でした。

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さいごに
いかがでしたか?
ドラマの内容も含みつつ、君との切ない関係が描かれた素敵な楽曲でした。
これからの活躍からも目が離せません!
トラベルナースの那須田歩(岡田将生)は、アメリカ国内を転々としながら医療活動に従事。
手術場で医師を補助し、一定の医療行為を実施できる看護資格「NP(=ナース・プラクティショナー)」を存分に生かし、数々の命を救っていた。
そんな折、歩は“ある人物”からの要請で日本へ帰国し、民間病院「天乃総合メディカルセンター」で働くことになる。
実は、同院では看護師が次々と辞め、慢性的な人手不足が深刻な問題に…。看護部長・愛川塔子(寺島しのぶ)も日々の激務に加え、院長・天乃隆之介(松平健)や、ナースを下に見ている医師たちへの謝罪に追われ、疲弊していた。
そんな同院へやって来た歩は、初日から院内のヒエラルキーなどお構いなし。天乃院長の前でもやけに態度が大きく、外科部長・神崎弘行(柳葉敏郎)らを憮然とさせる。
しかも、同じ日から働くことになっていた“院長お墨付きのベテラン看護師”も、なぜか一向に姿を見せず…!?
ドラマ公式ページより