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銀の龍の背に乗って【中島みゆき】歌詞の意味を考察!銀の龍に乗った皆に愛されし頼りなきヒーローを歌った名曲。

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今回は16年ぶりの映画化で話題を呼んでいる「Dr.コトー診療所」の主題歌である中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」の歌詞を考察したいと思います。

中島みゆきさんといえば時代が変わっても色あせない名曲を沢山生み出されています。簡単に中島みゆきさんの軌跡も振り返ってみましょう。

中島みゆきさんとは

「時代」「糸」「地上の星」など、世代を超えて歌い継がれている名曲を歌っている中島みゆきさんは1975年9月に「アザラシ嬢のララバイ」でレコードレビューを果たされました。

同じ年に2作目のシングルとして「時代」が発表され、今では沢山のアーティスト達がカバーし、非常に認知度も高い楽曲がこんなに早く生み出されていたとは驚きですね。

1994年には安達祐実さんが主演を務めたドラマ「家なき子」の主題歌「空と君のあいだに」を発表し、話題になりました。

当時社会現象にもなったドラマという事でついつい口ずさんでいた方も多いのではないでしょうか。

2000年には長く在籍していたポニーキャニオンを脱退、自身が代表取締役も務めるヤマハミュージックコミュニケーションズに移籍されました。

その後発表された両A面のシングル「地上の星/ヘッドライト・テールライト」は両タイトル、NHKの番組「プロジェクトX~挑戦者達~」の主題歌に起用されています。

オリコンチャートに174週連続でトップ100にチャートインするという絶大な人気と話題性のあった楽曲といえるでしょう。

2023年3月1日には3年ぶり、44枚目となるアルバム「世界が違って見える日」の発売が決定しており、まだまだ現役での活躍が期待できそうですね!

楽曲 銀の龍の背に乗って

2003年7月23日に発売され、ドラマ「Dr.コトー診療所」の主題歌に起用されています。

2022年12月には16年ぶりに続編が映画として公開され、それに合わせ47枚目のシングルとして「倶に・銀の龍の背に乗って」が両A面でリリースされました。

ちなみに「倶に」はフジテレビ系列で放送されたドラマ「PICU小児集中治療室」の主題歌で偶然にもどちらも医療をテーマにしたドラマで、不思議な縁を感じますね。

ドラマ「Dr.コトー診療所」

フジテレビ系列で放送されたドラマで2003年に第一期、特別編を挟み2006年には第二期が放映され、2022年12月16日には16年ぶりとなる続編が映画館で公開され物語はついに最終章を迎えたのです。

主人公、五島健助吉岡秀隆さんが演じ、本土から離れた孤島でたった一人の医師として奮闘し人とのつながり、人の温かさに触れ登場人物達が成長していく物語です。

医療・孤島と比較的重いテーマを題材にしていますが見た後はどこか心が温かくなるのは、人の温かさに焦点を当てているからかもしれません。

ドラマの監督である中江功氏は始めて中島みゆきさんに作品の説明をする時「海を越えてやってきた、傷ついた非力なヒーロー」と説明し、その言葉から中島みゆきさんは波頭が光っている様子を「銀の龍」と表現したそうです。

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銀の龍の背に乗って 歌詞考察

あの蒼ざめた海の彼方で 今まさに誰かが傷(いた)んでいる
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている

出典:銀の龍の背に乗って / 作詞・作曲:中島みゆき

色々な表情を見せてくれる海ですが、「蒼ざめた海」で決して穏やかではなく、少し荒れ不安を覚える海を連想できますね。

主人公が渡ろうとしているその海の向こうで、こうしている今も誰かが傷付き痛みを訴えている。

ドラマの為に書き起こされた楽曲だけに、Dr.コトー診療所の映像を彷彿とさせる歌詞となっているのではないでしょうか。

主人公は自分を過信したりせずに、非力だと嘆いています。

しかし、それは誰かを救いたいという強い思いの裏返しではないでしょうか。

悲しみを糧に、過去の傷すらも道しるべに前に進もうとする主人公。

五島健助の憂いを帯びつつも何かを決意した横顔、そして海風を受け風になびく白衣が頭に浮かびます。

夢が迎えに来てくれるまで 震えて待ってるだけだった昨日
明日 僕は龍の足元へ崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を

出典:銀の龍の背に乗って / 作詞・作曲:中島みゆき

辛い過去を引きずり、ずっと受け身だった主人公。

しかし自分から動かなければならないと悟ったのでしょうか。

昨日から明日、と時間の流れが描かれていることによって、突然決意したのではなく、ゆっくりと時間をかけて、時に後ろに下がりながらも最終的に前を向いて歩くことを決意したのでは、という心の動きが表現されているように感じます。

命の砂漠とは厳しい環境で生き抜く島民たちの様子を表し、雨雲の渦とは、その厳しい砂漠に希望の雨を降らせる主人公・五島謙介でしょう。

しかし最初から五島謙介は島民に受け入れられたわけではありません。

それどころか最初は拒絶、拒まれていた存在なのです。

時間をかけ、人柄と誠実な対応で島民の信頼を得た五島謙介。最初の見所はお互いの心の距離が近付いていく変化ではないでしょうか。

失うものさえ失ってなお 人はまだ誰かの指にすがる
柔らかな皮膚しかない理由(わけ)は 人が人の傷みを聴くためだ
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている

出典:銀の龍の背に乗って / 作詞・作曲:中島みゆき

人は傷付き、全てを失って人に絶望しても、またいつの間にか人の手を掴もう、信じてみようとしてしまう愛おしい存在。

人間の皮膚が柔らかいのは、触れる事で相手の痛みを感じられるようにするためと歌っていますが、皮膚は「心」を表してもいるのではないかと考えます。

何よりも大切な事は人の心の痛みや寂しさ、不安に寄り添う事なのかもしれません。

それでも、主人公には医師であるという責任があります。

悲しみを糧に、過去の傷跡を道しるべに、島民の為に前に進もうと前を見据える

のです。

わたボコリみたいな翼でも 木の芽みたいな頼りない爪でも
明日 僕は龍の足元へ崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を

銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を
銀の龍の背に乗って
銀の龍の背に乗って

出典:銀の龍の背に乗って / 作詞・作曲:中島みゆき

「わたボコりみたいな翼」「頼りない爪」という歌詞、そしてドラマの監督が「非力なヒーロー」と表現したように普段の五島健助はぼんやりとして頼りない見た目。

年下の看護師、彩佳にはいつも叱られています。

しかし実は高度な医療技術を持ち、熱い思いと強い意志を持っている、大きな二面性のあるキャラクターなのです。

決して自身の力を鼓舞することなく、だけど、自分の事を信用していないわけではない。

島民を救えるのは自分だと前を見据えている五島健助の姿を歌っているのではと考えました。

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さいごに

いかがだったでしょうか。

中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」の歌詞を考察してみました。

2003年ドラマ放送開始から2022年の劇場版まで、変わることなく「Dr.コトー診療所」という作品に使用され続けたこの楽曲はお互いなくてはならない存在なのかなと感じています。

時代を超えて歌い続けられる楽曲を多く生み出されている中島みゆきさん。

「銀の龍の背に乗って」も歌われ続ける楽曲となっていくのではないでしょうか。

これからも変わらぬ活躍を楽しみにしています!

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