今回は、11月9日にリリースされるMrs. GREEN APPLE、3年半ぶりのシングル『Soranji』の収録曲「フロリジナル」の歌詞を考察します。
楽曲オリジナルの香水を生み出す「パルファチューン」プロジェクト曲であることが明かされ、ファンからの注目が集まっています。
「パルファチューン」プロジェクト
株式会社フィッツコーポレーションが実施している香水制作のプロジェクト。
19世紀にイギリスで発明された「香階」という伝統的な手法をつかって、音を香りで表現するというもので、第一弾のアーティストとしてMrs. GREEN APPLEが参画することになりました。
コラボ香水は11月9日から全国で順次発売されます。
どんな香りなのか、発売が楽しみです!
10thシングル「Soranji」
11月9日リリース。
初回限定盤にはシングルの制作過程やフェーズ2始動後の活動に密着したドキュメンタリーが収録されたDVDが付属します。
- Soranji
- 私は最強
- フロリジナル
フロリジナル 歌詞考察
緑が深いこの森を抜け
出典:フロリジナル / 作詞・作曲:大森元貴
その先の町へ行こう
ケガは結構してしまっているけど
譲れないものはたくさんあるから
引き返せやしない
香水とのコラボプロジェクトで制作された楽曲ですが、ミセスの優しさ、愛の捉え方が詰め込まれている歌詞だと感じました。
“その先の町” とは、曲を聴く人それぞれのゴール、目指している場所を指していると思われます。
緑が深い森は、今あなたが彷徨っている場所。
これまでに辛いこと苦しいことも沢山あったけれど、諦めずに進んでいこうと呼びかけているように感じます。
ひとりがこわいのはみんな一緒
出典:フロリジナル / 作詞・作曲:大森元貴
どっからか香る救いの
共通項を探してみるの
誰かの為に明日が来るなら
そいつが嫌い
“ひとりがこわいのはみんな一緒”
町というゴールに向かって一人進む時は、不安を感じることもあるでしょう。
そんなときは、”どっからか香る救いの 共通項を探してみるの”。
深い森の中で香ってくる救いの香りの共通項。
「フロリジナル」が収録されているシングルには「Soranji」「私は最強」が合わせて収録されています。
この3曲に共通することは、『信じること』『生きること』なのではないでしょうか?
自分を信じ、自分のための一日を大切に生きるんだというメッセージが込められているような気がしました。
そう解釈すると “誰かの為に明日が来るなら そいつが嫌い” という棘のある歌詞は、かけがえのない明日は、他の誰のためでも無く、あなたのためにやってくるべきなんだという想いが込められているように感じます。
広い世界だし
私のこの悩みは
ちっぽけだと信じてる「愛してる」
出典:フロリジナル / 作詞・作曲:大森元貴
なんかもう要らないよ
今だけただ抱きしめて欲しい
私は嗅ぐ
完璧な思いはこの世に無いと
貴方を嗅ぐ
“私のこの悩みは ちっぽけだと信じてる”
抱えている悩みはちっぽけなものなんだよと諭すのではなく、自分でそう信じて乗り越えていこうと呼びかけているのではないでしょうか?
孤独が怖い、愛が欲しいといった悩みは、誰もが持っている普遍的な悩みだということを確かめるために “私は嗅ぐ”。
今回のプロジェクトである香りは、目に見えないものです。
この楽曲に出てくる「嗅ぐ」というキーワードは、形ないものを探し求めるという意味で使われているように感じました。
答えはないかもしれないけど、信じて探し続けるという想いが込められているのではないでしょうか?
大切な人に大切にされたい
誰かに「ここに居ていいよ」って
時間じゃない次元へ行きたい
追われる側になれない僕らは
欲しがりすぎてるずっとコドクでも
出典:フロリジナル / 作詞・作曲:大森元貴
いつの日か今までの全部
報われると良いんだけど
主人公の求める形のないもの「愛」について歌われています。
大切にされたい、居場所がほしい、誰もがそう願って生きていますが、思うようにいかない人も大勢居ます。
前半の歌詞でもあったように “ひとりがこわいのはみんな一緒”。
いつか報われる日がくることを信じて生きていこうという願いなのではないでしょうか?
報われる日がくると断言するのではなく、”報われると良いんだけど” と歌うことで、主人公自身、大森さん自身も孤独を感じていて、皆と同じように願っている様子が伝わりますね。
頭ではわかってる
寂しさの正体
でも今日もまた
信じてる「愛してる?」
出典:フロリジナル / 作詞・作曲:大森元貴
なんてもう聞かないよ
どうせ居なくなるなら触れないで
私は嗅ぐ
ただ断片に。
思い出を美しくしていたいから
空を嗅ぐ
“寂しさの正体” について、頭では理解していても、なにか変わるんじゃないかと信じている毎日。
“「愛してる?」 なんてもう聞かないよ どうせ居なくなるなら触れないで”
愛も不滅ではなく、香りのように消えて無くなることもあります。
それでも “私は嗅ぐ”。
その愛(香り)が一瞬で消えてしまう断片的なものであったとしても、その一瞬を大切に嗅ぐ。
“空を嗅ぐ” は、消えてしまった香りをいつまでも取っておきたいという主人公の想いが込められているように感じました。
目で見てみないと
冒険しないと
ワクワクが腐るから
外へ出たい壮大な景色を
出典:フロリジナル / 作詞・作曲:大森元貴
想像してる今日も
消えちゃいたい夜も
私の導火線
自らを信じ、一歩ずつ進んでいく毎日。
この部分の歌詞は、これからの未来に向けた希望が歌われていますね。
“壮大な景色を 想像してる今日も 消えちゃいたい夜も 私の導火線”
楽しいときも、苦しいときも全て自分の糧になっている。
導火線は、自らを突き動かす命の火を指しているのでしょう。
どんなときでも、自分を信じて突き進んでほしいという願いが込められているように感じました。
「愛してる」
ならもう聞かないよ
この先もずっと抱きしめていて欲しい
私は往く また感じた方へ
ただただ信じて そばに居て欲しかった「あぁ 生きてる」
なんてそう思えやしないよ
今だけ香りに包まって
私は知る
完璧な思いはこの世に無いと
私を嗅ぐ独りじゃないと
出典:フロリジナル / 作詞・作曲:大森元貴
私を嗅ぐ
それぞれが一人で進む自分の人生。
依存する愛ではなく、ただそばにいて、そっと抱きしめてくれるような存在と一緒に歩いていきたいと歌われています。
ミセスファンにとってそれは、ミセスの歌であり、今回の香水なのではないでしょうか?
完璧なものはこの世にないのだから、自分を信じて自分らしく進んでいってほしい。
もし進む途中で孤独を感じたなら、この曲や香水を感じて勇気をもらってほしいという大森さんの想いが込められているように感じました。
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さいごに
いかがでしたか?
プロジェクトの内容とマッチした素敵な楽曲でした。
これからの活躍も楽しみですね!