今回は、東京スカパラダイスオーケストラが、ゲストボーカルとして幾田りらさんを迎えたニューシングル「Free Free Free feat.幾田りら」の歌詞を考察していきたいと思います。
予想できないコラボで話題を呼んでいた、今回のコラボ。
歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか?
楽曲コメントと合わせてみていきましょう!
楽曲コメント
東京スカパラダイスオーケストラ、幾田りらさんのコメントをご紹介します!
「Free Free Free」を初めて聴かせていただいた時、大きな花火が打ち上がった時のような豪快さと、それでいて胸にすっと降りてくる心地の良い音作りに、心も身体も痺れまくりだったのを覚えています。
東京スカパラダイスオーケストラの皆さんの放つ、輝かしく大人なグルーヴの中で、心のままに歌わせていただきました。
その他にも新たな挑戦が沢山詰まったコラボになっています。是非隅々まで、楽しんでいただきたいです!
楽曲のテーマである『希求』とは「得たいと願って求めること」。
歌詞では、どんなメッセージが歌われるのか、早速見ていきましょう!

Free Free Free feat.幾田りら 歌詞考察
手を繋いだときに すべては このためだったと
初めてだったのに 感じてた 強いノスタルジーどうして僕たちは考えて 遠回りするんだろう
目まぐるしいほどのスピードで分析する前に
ぼくはあなたのことを好きになった
前半では、楽曲コメントにもある通り、膨大な情報を処理しようとして分析的に発達した脳に対する想いが歌われています。
”あなた” と初めて手を繋いだ時、直感的に感じた、言葉では言い表せない想い。
ノスタルジーとは、懐かしさを表すフランス語。
初めて手を繋いだのに、何故か懐かしさを感じる。
あなたとの運命的な出会いが歌われていますね。
“どうして僕たちは考えて 遠回りするんだろう”
この歌詞では、作詞を担当した谷中さんからのメッセージが歌われています。
情報過多の現代社会で、膨大な情報を処理するために分析的に進化した私達の脳。
人を好きになるという、本来は直感的なものでさえも、年収やステータスなどの情報で分析している現代人に疑問を投げかけているように感じました。
普段は分析的な考え方をしていた主人公ですが、”あなた” との出会いは、分析する暇もないほど一瞬で好きになった。
あなたに一目惚れした様子が描かれています。
すべての哀しみが目の前から
消えていった 理由もないもう迷わない未来永劫
直感的に好きになった ‘あなた” といることで、全ての哀しみが消えていった。
運命に導かれて出会った二人は、最高のパートナーになったのでしょう。
”もう迷わない未来永劫” と、これからの未来への前向きな想いが歌われています。
Free Free Free 夢中なら
直感で 加速する
Free Free Free 遊ぶから
冴えまくりポテンシャル妄想実現レベル
エンターテインメントが
何度も勇気を再生する
タイトル「Free Free Free」には、分析的な脳で自分の想い・行動を制限していないか?本来人間はもっと自由なものなんだ、という谷中さんの想いが込められているように感じました。
あなたに出会い、夢中になって加速する想い。
自らの直感に従い、自由に遊ぶからこそ、より高いポテンシャルを得ることが出来ます。
妄想が現実になるくらい自分を信じ、直感に従うことで、人生というエンターテインメントを全力で楽しむことができると歌われていますね。
無邪気過ぎる夢が 傷ついて 強くなるとき
誰かを守るためのその力で
小さな希望を握りつぶさないで手を繋ごう 生きていこう
”誰かを守るためのその力で 小さな希望を握りつぶさないで”
この一節は、今も世界で起こっている戦争や暴力に対しての想いを歌っていると感じました。
本来は誰かを守るためにある力で、他の人を傷つけてしまう。
そこに生きる人々の未来や希望を、無慈悲に奪い去ってしまう戦争に ”手を繋ごう 生きていこう” と、平和の尊さを説いているように思います。
人は本来助け合って生きていく生物なのだから、同じ地球に生きている以上、手を取り合って、協力して生きていこうというメッセージが込められているように感じます。
笑ってるつもりでも
マスクの中では
一人残らず
みんな傷ついてたどこにも行けなくて
誰にも会えないとき
寂しさ無視して耐えていた
この部分の歌詞は、長らく私達を苦しめたコロナ禍の状況を歌っています。
マスクで隠れた顔は、みんな傷ついていた。
感染を防止するために出された緊急事態宣言下では、外出自粛、イベントの自粛など、これまでの日常生活が一変するほどの影響を受けました。
人に会えず、孤独を感じていた、あのときの苦しみ、寂しさが歌われていますね。
Ah 遠い思い出
ボケた光の
幸せの水玉模様を探している希求 希求 希求
希望を求めてた
そんなコロナ禍の世界からも脱却の兆しが見え、遠い思い出になろうとしている現在。
「ずっと我慢してきた幸せを一気に取り返すように、心弾ませて、みんな一緒に未来へ向かっていきたいです。」という楽曲コメントからも分かるように、これからの未来に向けた希望が歌われています。
みんなが ”希求” している幸せな未来。
その未来に向かっていくためには、自分の直感を信じ、手を取り合って協力して生きていくことが大切なのだという強い想いが込められているように感じました。
空の上 飛行機で
ヘッドホンして見てた街はキレイ あれは命 輝いて
めぐり逢う運命の確率変更
飛行機から見下ろす街には、無数の命が輝いています。
輝く街の中で、更に輝くたくさんの命。
飛行機に乗って、夜の街を見下ろすシーンが浮かんでくる素敵な歌詞ですね。
生きることの素晴らしさが表現されているような気がしました。
未来から
逆流する 何かが来る
そう幸せは前ブレなし
Free Free Free Be Free
目まぐるしく変化する未来から、”何かがくる”。
何かについては明かされていませんが続く、”そう幸せは前ブレなし” という歌詞から、ポジティブなものであると推測することが出来ます。
主人公にとってのチャンス、人生の転機を指しているのでしょうか?
何の前触れもなく突然訪れるチャンス。
そのチャンスを直感的に感じ取り、勇気を出して一歩を踏み出すことが大切なのだというメッセージが込められているように感じました。
カウンター上昇気流
直感で 加速する
Free Free Free 遊ぶから
冴えまくりポテンシャル妄想実現レベル
エンターテインメントが
弾ける勇気を光らせるAh 何故かみんなが
明日が来ると
信じてること自体が希望なんだ
勇気を出してチャンスに飛び乗った主人公。
主人公の直感は正しく、上昇気流に乗ってどんどん上がっていきます。
何にも縛られず、自由に行動するからこそ発揮できる最高のポテンシャル。
直感を信じることの大切さがよく分かりますね。
“何故かみんなが 明日が来ると 信じてること自体が希望なんだ”
「希求(願って求めること)」をテーマにした楽曲で、谷中さんが一番伝えたかったことが、この歌詞です。
ものすごいスピードで変化する未来で、それでも何故かみんなが「明日が来る」と信じていること自体が希望。
分析的な脳に進化しても、その奥底にある本能的な明日への直感。
その直感こそが、これからの未来を作る「希求」なのではないでしょうか?
自分の直感を信じ、生きることの大切さが歌われた素敵な楽曲でした。

1ヶ月無料で音楽聴き放題!
通常880円/月のAmazonMusicUnlimitedが今なら1ヶ月で体験可能!
この機会に聴き放題サービスをお試ししてみよう!
いつでも解約OK!
さいごに
いかがでしたか?
この楽曲が、幾田さんの歌声でどのように表現されるのか楽しみです!
これからの活躍にも注目ですね!
幾田りらさんの時代の声とも言うべき歌唱に、純粋に音楽的な刺激を沢山受けました。天真爛漫かつ品性溢れる彼女はとにかく魅力的でした。
リハーサルで間近で御一緒させて頂いて非常に驚いたのは、彼女が渾身の力で歌ってくれたことです。自分はあの正確無比なヴォーカルは小さな声で丹念に紡ぎ上げられていると勝手に勘違いしていたのです。その驚きを胸に歌詞の最後の仕上げをさせて頂きました。
テーマは『希求』です。
本当の自分は「何に興味を持っていたのか」を忘れるほどに、情報豊かな時代の中で、我々の脳は情報を精査するためにどんどん分析的に発達していく一方です。
だからこそ直感的に好きになったり、直感的な驚きを以て幸せを享受することを大切にしたいと自分は考えます。長く続いたコロナ禍の世界からの脱却を、ずっと我慢してきた幸せを一気に取り返すように、心弾ませて、みんな一緒に未来へ向かっていきたいです。『希求』はみんなの無意識の中にあります。