Perfume(パフューム)「Flow」の歌詞の意味を考察します。

Flow 歌詞考察
あの日とは?
僕はただ信じていたくて
出典: Flow / 作詞・作曲:中田ヤスタカ
何もこわくないふりをしていた
あの日から心は変わらない
そのままでわがままでいたいだけさ
清原果耶さん主演、間宮祥太朗さん、菊池風磨さん(Sexy Zone)ら出演のドラマ「ファイトソング」の主題歌「Flow」。
ドラマは、空手の日本代表を目指していた木皿花枝(清原果耶さん)が交通事故に遭い、聴覚を失う可能性のある病気が発覚するものの、一発屋のミュージシャンの芦田春樹(間宮祥太朗さん)と出会い、花枝に一途な幼馴染の夏川慎吾(菊池風磨さん)と三角関係を繰り広げるヒューマンラブコメディです。
一般的には楽曲の最初に出てくるメロディーをAメロといいますが、全体の構成を踏まえると「Flow」はBメロから始まっています。
ドラマの内容を踏まえると、語り手の「僕」は清原果耶さん演じる主人公の花枝、「あの日」は間宮祥太朗さん演じるミュージシャンの春樹と関連のある日になるでしょう。
空手の日本代表という夢を諦め、耳が聞こえなくなる確率の高い手術を2か月後に控え、春樹と「期間限定の恋」をすることになった花枝の心情が表現されているようです。
また、「Flow」は2022年3月にリリースされたシングルなので、コロナ禍におけるPerfumeからのメッセージとも受け取れるでしょう。
「あの日」に「令和の226事件」と称された、政府の要請によるPerfume東京ドーム公演の当日中止(2020年2月26日)を重ねるファンもいるのではないでしょうか。
過ぎる時代が 変わる時代が
出典: Flow / 作詞・作曲:中田ヤスタカ
あの日の未来が 夢のように
覚めないままで 彷徨うままで
そうさ 僕らは流れ雲になる Flow
1番のサビです。
曲名の「Flow」は「流れ」という意味なので、「流れ雲になる」というフレーズがこの楽曲のテーマといえるでしょう。
また、「フロウ」はラップの節回しをあらわすヒップホップ用語でもあるので、「時代、未来、覚めない」や「夢のよう、彷徨(さまよ)う、流れ雲、Flow」などと韻を踏みながらの「フロウ」にも注目してほしいというニュアンスも込められていると考えられます。
「時代の流れ」によって「変わる」ものもあれば「変わらない」ものもあるはず。
大切なものを見失わずに、柔軟な姿勢も求められる「時代」なので、その辺りが「流れ雲」と表現されているようです。
「過ぎる時代が」などと淡々としたラップ調で繰り返され(ほぼ変わらない)、「ゆ~↑めのように↓」や「(そうさ・僕ら・)はな~↑がれ~↓雲~↑になる↓」と抑揚がつき(変わる)、最後に「Flow」と締めくくられる(変わらない)展開(流れ、フロウ)ですべてが表現されているともいえるでしょう。
要するに「流れ雲=音楽」になるという話でもあるようです。
変わる時代と変わらない風
揺れる波 戦う日々 恋をした あの日も泡に
出典: Flow / 作詞・作曲:中田ヤスタカ
太陽に照らされて僕らは いつか空に浮かべるの
2番のAメロです。
「揺れる波」も「流れ雲」と同じように、「Flow」の日本語訳に相当するでしょう。
まるで海を泳ぐように、「変わる時代」に「彷徨いながら」生き抜く「日々」。
この「戦う日々」には、ドラマの主人公の花枝がもともと空手をしていたという、いわゆる「スポ根」的なニュアンスのほか、闘病、ドラマのタイトル「ファイトソング」、コロナ禍の日常など、さまざまな意味が込められているはず。
花枝にとっては「恋」が「変わる時代」においても「変わらないもの=太陽=希望」だったのでしょう。
Perfumeもファンも、「泡(あわ)」のような「あの日」を経験したうえで、「揺れる波(音楽)を空に浮かべる」ことが「太陽(希望)」につながるのではないでしょうか。
また、リスナーそれぞれに、さまざまな「泡のように消えたあの日(過去)」を振り返ることもできるでしょう。
「荒波のような人生でも、雲のように流れていれば、太陽に照らされる(希望を見出せるはず)」という発想に救われます。
僕はただ信じていたくて
出典: Flow / 作詞・作曲:中田ヤスタカ
何もこわくないふりをしていた
あの日から結局変わらない
僕らはいつだって風のままさ
2番のBメロは1番のBメロとほとんど同じですが、「心は」が「結局」、「そのままで~」が「僕らは~」に変わりました。
とくに「そのまま、わがまま」が「風のまま」に集約されているので、「Flow=流れ雲、揺れる波、風」と解釈できます。
ドラマでも、花枝と春樹の「期間限定の恋」に変化がありつつ、それでも「変わらない、風のような何か」があったのではないでしょうか。
「風」は「目に見えないもの」を象徴していて、「心、恋心」や「流されてもブレない自分らしさ」など、さまざまに想像することができます。
基本的にポジティブなニュアンスで用いられていると考えられますが、「風=ウイルス」と連想できるようになっているのも「時代の流れ」かもしれません。
次の時代が 変わる時代が
あの日の未来が 雨のように
止まないままで 晴れないままで
そうさ 僕らは流れ雲になるFlow Flow Flowing clouds
出典: Flow / 作詞・作曲:中田ヤスタカ
Flow Flow Flowing clouds
2番のサビです。
「雨のように止まないまま、晴れないまま」なので「流れ雲」になると、「時代」や「未来」を天気にたとえています。
やはり「時代、未来、止まない、晴れない」などと韻を踏む「フロウ」がポイントでしょう。
ドラマでも、花枝と春樹は「止まない雨」のような問題を抱えつつ「流れ雲」になったと解釈できるかもしれません。
「ずっと雨なら、雲のように流れる」ことがウィズコロナ時代の対処法とも考えられます。
次の時代が(Flow Flow Flowing clouds)
出典: Flow / 作詞・作曲:中田ヤスタカ
変わる時代が(Flow Flow Flowing clouds)
あの日の未来が(Flow Flow Flowing clouds)
雨のように(Flow Flow Flowing clouds)
止まないままで 晴れないままで(Flow Flowing clouds)
そうさ 僕らは流れ雲になる Flow
1番のBメロ後半からサビにかけての「あの日から心は~流れ雲になる」が繰り返された後に続くラストは、2番のサビの変化形。
「流れ雲」をサウンドで体現するように、「Flow~」のコーラスが重ねられた結末でした。

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さいごに
「行雲流水」という禅語のように自然の流れに任せつつ、「変わらない」ものもあるというメッセージがこもった「Flow」でした。
「ドラマの内容、Perfume(音楽)の物語、リスナーの日常」という3本立てで想像をふくらませることができたのではないでしょうか。