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FLASH【Perfume】歌詞の意味を考察!競技かるたは雷の光?映画「ちはやふる -上の句- / -下の句-」主題歌

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Perfume(パフューム)「FLASH」の歌詞の意味を考察します。

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FLASH 歌詞考察

競技かるたが描写されている

花の色が 変われるほどの
永い時の密度に近くて
フレームは一瞬 スローモーションで
一直線 光裂くように

出典:FLASH / 作詞・作曲:中田ヤスタカ

広瀬すずさん主演、末次由紀さんの少女漫画が原作の実写映画「ちはやふる -上の句- / -下の句-」(2016年3月・4月)の主題歌「FLASH」。

題材は小倉百人一首(以下、百人一首)を用いる「競技かるた」で、綾瀬千早(広瀬すずさん)、真島太一(野村周平さん)、綿谷新(新田真剣佑さん)の幼なじみ3人を中心に、名人・クイーンを目指す奮闘ぶりが描かれています。

映画のタイトル「ちはやふる」は、百人一首の17番の和歌(詠み人:在原業平朝臣)「千早振る(ちはやぶる) 神代(かみよ)も聞かず 竜田川(たつたがわ) 唐紅(からくれなゐ)に 水くくるとは」に由来し、「勢いが強い」という意味です。

ただし「神代」にかかる枕詞なので、「神の時代にも聞いたことがない。竜田川の水が深紅にくくり染め(絞り染めの一種)されるなんて」つまり「神の時代にもないほど、竜田川が紅葉で染まった(いっぱいになった)」という和歌に意味は反映されません。

それでも主人公の名前にもなるなど、漫画や映画のテーマに関わります。

さらに「競技かるた」そのものが「畳の上の格闘技」と称されるほど「勢いが強い」ものなので、かるたを取る際の躍動感を踏まえて「FLASH」(意味:閃光、瞬間の輝き)という曲名がつけられたのでしょう。

歌詞でも、かるたを取る様子が描かれています。

冒頭の「花の色が~永い時」は、9番の和歌(詠み人:小野小町)「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」(意味:桜の花は長雨で色あせてしまった。私も悩んでいる間に月日が経ってしまった)を引き合いに出しているようです。

永い時が凝縮されたかのように、一瞬がスローモーションになり、光裂くFLASHみたいに一直線でかるたを取る」といったニュアンスでしょう。

空気を揺らせ 鼓動を鳴らせ
静かな夜に今 火をつけるの
恋ともぜんぜん 違うエモーション
ホントに それだけなの

出典:FLASH / 作詞・作曲:中田ヤスタカ

「競技かるた」の描写が続くというか、むしろ「それだけ」なのでしょう。

畳の上に並べた自陣と敵陣の札計50枚の位置を暗記して、上の句が詠まれたら、下の句の札を取るというルールです。

それ以前に、札が確定する「決まり字」(3字決まりなど)を覚えておく必要があり、札が詠まれるにつれ決まり字は短くなるなど、暗記力、瞬発力、集中力、大会を制する体力、持久力なども求められます。

そんな「競技かるた」で味わうドキドキ感は「恋とは違う感情」なのでしょう。

火花のように FLASH 光る
最高のLightning Game
鳴らした音も置き去りにして
FLASH 超える
最高のLightning Speed
速い時の中で ちはやぶる
FLASH 光る
最高のLightning Game
かざした手を弓矢に変えて
FLASH 超える
最高のLightning Speed
願う 真空の間で 届きそうだ FLASH

出典:FLASH / 作詞・作曲:中田ヤスタカ

1番のサビです。

映画のタイトルは「ちはやふる」と「ふ」が濁りませんが、歌詞では百人一首の和歌どおり「ちはやぶる」と「ぶ」になっています。

「速く、勢いよく、光る火花(FLASH)のように、札を取る」という話でしょう。

「競技かるた」こそ「最高のLightning Game(雷のようなゲーム)」なので、「Lightning Speed(電光石火、火花のような速さ)」で、間に空気がないくらい近く(真空の間で)、手が札に届くことを願う様子が伝わってきます。

夜通し練習している?

舞う落ち葉が 地に着くまでの
刹那的な速度に近くて
フレームは一瞬 ハイスピードで
一直線 光裂くように

出典:FLASH / 作詞・作曲:中田ヤスタカ

「舞う落ち葉」は「かるたの札」のことでしょう。

さらに1番の冒頭で引き合いに出されたと思われる、17番の和歌のイメージも重なるかもしれません。

いずれにしても札を見極める判断(フレーム)も、札に手を伸ばす「速度」も、「刹那的」(読み:せつなてき、意味:瞬間的)な競技です。

アスリートのプレーのような、あるいは殺陣(たて)などのアクションのような動きが歌詞からも伝わってきます。

空気を揺らせ 鼓動を鳴らせ
静かな夜に今 火をつけるの
恋ともぜんぜん 違うエモーション
今夜は これからなの

出典:FLASH / 作詞・作曲:中田ヤスタカ

1番では「ホントに それだけなの」でしたが、2番では「今夜は これからなの」に変わりました。

「夜」も練習を積み重ねるという意味でしょうか。

あるいは3番の和歌(詠み人:柿本人麻呂)「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」(意味:山鳥の垂れ下がった尾のように、長い夜を一人で寝るのだろうか)、6番の和歌(詠み人:中納言家持)「かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける」(意味:中国の伝説で、織姫と彦星を会わせるため七夕の夜にかささぎが翼を並べて作ったといわれている天の川の星も、それにたとえられる宮中の橋におりた霜も、白いのを見ると、夜も更けたと感じる)などになぞらえているのかもしれません。

それぞれ「ちはやぶる」と「FLASH」の歌詞が追加されつつ、ラストに1番のサビが2回繰り返されます。

漫画、映画、主題歌の相乗効果で、「競技かるた」を始めた人もいそうですね。

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さいごに

「競技かるた」は雷の光みたいに「勢いが強い」ということで、さながらアクション映画のような競技シーンにフォーカスされた歌詞になっていました。

その「勢いが強い」ことをあらわす「ちはやふる」の「本当の意味」も、ネタバレせず、映画を観た人には伝わるような表現が盛り込まれていたのではないでしょうか。

漫画や映画の和の世界観を「FLASH」などの英語に変換したところは、Perfumeらしさを踏まえた中田ヤスタカさんの手腕でしょう。

伝統を踏まえつつ、現代的な新しさも加わりながら日本文化が受け継がれていくのは美しいですね。

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