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エンドロール【くじら】歌詞の意味を考察!エンドロールの意味するものとは?

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今回は2022年2月23日配信リリースされた「エンドロール」の歌詞考察をしていきます。

「エンドロール」は、作詞・作曲だけでなく、くじらさんご自身が歌唱も担当しています。

ジャンルレスに楽曲提供をしているくじらさんの本楽曲「エンドロール」歌詞考察を早速始めていきましょう。

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エンドロール 歌詞考察

理想と現実

嫌いな彼等に従うフリして中指を立てる
貴方は正しい
浅薄に落ちるなよ エンドロールが終わるその瞬間まで 揺らぎ続けていて

歌詞の中の登場人物は語り部である主人公の「僕」、「貴方」、そして「彼等」です。

「貴方」は「嫌いな彼等」=好きにはなれない上司や先生等目上の人々に対して、

ただ従順な態度をとるのではなく、従順な「フリ」をして見えないところでは「中指を立て」ている、つまりどこか子馬鹿にし、反抗的でいます

どんな人であれ目上の人には従いましょう、といった模範的なものではなく、どうしても好きになれない人には表向きは上手く取り繕って、裏では嫌っていていいのだ、という挑発的かつ合理的な態度を主人公は「正しい」と肯定しています。

「浅薄」(せんぱく)とは、広辞苑によると”学問や思慮が足らず浅はかなこと。”という定義がされています。

人間はともすれば浅はかな方向へと流れてしまいがちですが、「浅薄に落ちるなよ」と主人公は忠告し、「揺らぎ続けていて」と語りかけています。

本楽曲タイトルでもある「エンドロール」という言葉がでてきます。

映画やドラマの終わりに字幕が流れ出演者やスタッフ等、その作品に関わった人々等を紹介するものが、「エンドロール」です。

そんな「エンドロール」が「終わる瞬間まで」「揺らぎ続けて」とあるのは、現実と自分の理想との間でギリギリまで葛藤し続けて欲しい、という願いのようなものが語られているのでしょう。

人生の先輩で、どちらかというと「貴方」と感覚が近い主人公は、自分より若い「貴方」に対して語りかけている、そんな印象を受けます。

苦しい、寂しいの連続でした
まばゆい産声をあげて
生まれる世界を間違えたようで
ひどくにぶい、のろい
同じ形の生き物だらけ

ここでは主人公のこれまでの経験に基づく想いが語られています。

主人公は常に「苦しい、寂しい」という思いをしてきました。

また、「生まれる世界を間違えた」とあり、世間との間に違和感を感じて生きてきているのがわかります。

ぐちゃぐちゃ、どろどろ
子供みたいに吐き出して
傷だらけの綺麗な言葉で薄めて

「ぐちゃぐちゃ、どろどろ」というのは、主人公の苦しい心情を表しているようです。

世間と自身とのギャップに疲弊している様が伺える部分です。

あゝ朝焼けに染まる海を眺めてた
波の音だけが辺りに響いた

ここでは恐らく主人公の理想が描写された箇所かと感じました。

朝日が昇り、海が赤く染まっていく情景は美しく、辺りには邪魔する人やモノもなく、ただ穏やかな「波の音」が聴こえてくるというシチュエーションです。

一日の始まりの清々しく美しい、心穏やかな情景が目に浮かぶようです。そして、この情景と同じような心情でいられたら、と思わずにはいられないのでしょう。

感受性と価値

ぼやけて静かに広がる色だけ
僕をつつむ肌を抜けて
感性怠り鈍く鈍くなった
あなたたちにはわからない場所にいるから

ここでは主人公の世間に対する皮肉がこめられた箇所となっています。

「あなたたち」は冒頭の「彼等」とイコールということでしょうか。

その「感性」は「怠り」「鈍くなった」とあり、主人公の世間に対する強烈な皮肉が感じられます。

また、「ぼやけて静かに広がる色」というのは、世間の劣化した「感性」と相反するものではないかと思います。

感受性豊かな「僕」には抽象的で感性が鈍っていてはわからないこの「色」を感じることができる、と語っています。

あゝ朝焼けに染まる雪を眺めてた
街の音だけが辺りに響いた

ここでは「海」から「雪」へと変わっています。

「海」と同様に「雪」の白が「朝焼け」の赤に変化していく様を見るのは至福です。

また「波の音」は「街の音」となっていますが、まだ控え目な街中の音が僅かに聞こえるという早い時間帯は、やはり穏やかで平和そのものと言えるでしょう。

また、このような情景を美しいと感じられるのも、主人公の感性はまだまだ鈍っていないという証でもあるのです。

嫌いな彼等に従うフリして中指を立てる
貴方は正しい
浅薄に落ちるなよ エンドロールが終わるその瞬間まで

あゝ朝焼けに染まる海を眺めてた
波の音だけが辺りに響いた

数字や看板ばかり そんな奴のエンドロールは早く終わる
それでも生きてく泥沼の中で
貴方にとって価値はなんだ?

冒頭からのリピート部分を経て、ラストは痛烈な世間への皮肉と問いかけで締められています。

「数字や看板ばかり」とありますが、これはいわゆる一般の社会そのものでしょう。

「数字」というのは、ストレートにお金と言い換えられるでしょうし、「看板」というのは、広告とも言えるでしょう。

社会を構成する企業に「数字」、つまり会計は切っても切れない重要なものですし、企業の広報活動も同様です。

しかしそういった「数字」や「看板」しか興味のない人間=「そんな奴」=「彼等」の人生はつまらないものではないのか、と主人公は問いかけているようです。

そして、そんなつまらない人間である「彼等」の集合体である世間は、主人公にとっては「泥沼」ということなのです。

ラストで「貴方にとって価値はなんだ?」と問いかけられており、本楽曲の核となるものがこのフレーズであることが見て取れます。

何に「価値」を見出すかによって人間は大きく違ってきてしまうものです。

最初は鋭い感性を持っていても、つい周りに流されて安直な方向へ行ってしまい、次第にその感性も鈍ってしまう、ということはありがちな話です。

いつまでも感性を鈍らせずにいることは、かなりのエネルギーを必要とします。それ故に主人公は冒頭で「揺らぎ続けていて」と語りかけているのです。

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さいごに

「エンドロール」は人生の先輩から後輩へのエールのような楽曲となっています。タイトルにもなっている「エンドロール」の意味するものとは何でしょうか?

映画やドラマ作品のエンドロールからもわかるように、その作品に関わった人や物が多ければ多いほどエンドロールは長くなります。

「数字」や「看板」だけの人生では味気なく、さほど関わる人や物も多くはないでしょう。

いわゆる世間では切り捨てられるようなものに「価値」を見出し関わっていくと、おのずと関わりも増え、人生も色鮮やかで豊かなものになるかと思います。

「エンドロール」はその人の”生きざま”そのものを指している、と解釈できそうですね。

その人にとっての「価値」とは何かと問いかけ、問題提起をしていると同時に、大変な世の中を生きていく人々の背中を押してくれるような応援歌となっている本楽曲「エンドロール」。

本楽曲を手掛けた くじらさんの今後の楽曲にも是非注目したいですね。

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