今回は、Aimerさんの新曲「Deep down」の歌詞を考察していきたいと思います。
10月11日から放送されるアニメ『チェンソーマン』のエンディングとして書き下ろされた、この楽曲。
アニメのエンディングテーマは他にも、Vaundyやずっと真夜中でいいのに。など、豪華アーティストが週替りで担当しています。
また、オープニングは米津玄師さんの新曲「KICK BACK」と、有名アーティストが勢揃いしています。
アニメのあらすじ、楽曲コメントと合わせて見ていきましょう!
アニメ『チェンソーマン』
2019年から少年ジャンプで連載されている藤本タツキ先生の同名漫画を原作としたアニメ作品。
コミックスの累計部数は1300万部を突破するなど、絶大な人気を誇っています。
『チェンソーの悪魔』ポチタと共にデビルハンターとして暮らす少年デンジ。
親が遺した借金返済のため、貧乏な生活を送る中、
裏切りに遭い殺されてしまう。薄れる意識の中、デンジはポチタと契約し、
悪魔の心臓を持つもの『 チェンソーマン 』として蘇る ─ 。
アニメ公式サイトより
ファン待望のアニメ化、10月11日の初回放送が楽しみです!
楽曲コメント
Aimerさんの楽曲コメントをご紹介します。
TVアニメ「チェンソーマン」エンディングテーマの1曲として、「Deep down」を創りました。
担当させていただく回のエピソードを中心に、作品から受けたインスピレーションを膨らませて、自分自身の想いを重ねながら創った曲です。
この曲が、作品を愛するみなさんの心に、少しでも何かを残せたら幸せです。
曲が流れるエピソードの内容も反映されているという「Deep down」。
どんな歌詞になっているのか、公開が楽しみです!

Deep down 歌詞考察
アニメの内容を含みますので、ネタバレにご注意ください。
命の悲鳴 途絶え闇へ
とけたら 言の葉を散らした
深い 深い 微睡(まどろみ)へ 眠れるよう
赤い指でその目を閉じ畏れるように 血に溺れる戒律のように
傷口に降る雨のように 痛み刻みつけて
彷徨う群れの中で 行き着く場所に気づけないまま
また一つ欠けた
第9話ノンクレジットエンディングのコメント欄には、Aimerさんのコメントが固定されています。
「Deep down」
チェンソーマンへ ではなく
彼女へ
彼女たちへ この曲を捧げます。Aimer
第9話の内容と合わせて考えると、皆を守るため契約している「幽霊の悪魔」に自分の全てを捧げ消えてしまった姫野先輩のことを指している事が分かります。
「彼女たちへ 」には、姫野先輩が契約している幽霊の悪魔・ゴーストも含まれているのではないでしょうか?
エンディングムービーと合わせながら見ていきましょう。
”命の悲鳴 途絶え闇へ とけたら 言の葉を散らした”
エンディングでは、腕が無くなっていく姫野先輩の後ろ姿が描かれます。
ゴーストに自分の全てを捧げたことによって、跡形もなく消えてしまった姫野先輩。
この歌詞は、姫野先輩に限らず、契約している悪魔に全てを捧げて消えていった人々の気持ちが込められていると感じました。
”深い 深い 微睡(まどろみ)へ 眠れるよう 赤い指でその目を閉じ”
これは、姫野先輩の全てを受け取ったゴーストのシーンですね。
エンディングの 0:20~ からは、縫い付けられた目と姫野先輩のものと思われる目玉が映し出されます。
全てを捧げた後、身体や命がどうなるのかは明かされていませんが、ゴーストの所有物として永遠に囚われるのではないでしょうか?
ゴーストの意識?の中で彷徨い歩く姿が描かれているように思います 0:35~。
わからない 解りたい 拾うことなくまた捨てゆく涙
届かない 聞こえない 縋り付く声呼び覚ます戯れ言
失くした物を忘れた 隙間に棲みついている影
いつからそこに居て 笑ってた
I feel you deep deep deep deep down
出口のない広い空間を彷徨う主人公(姫野先輩)。
“失くした物を忘れた 隙間に棲みついている影” という歌詞は、これまで5人ものバディを亡くしてきた姫野先輩の心にある暗い気持ちを指しているのでしょう。
6人目のバディであるアキは、「アキ君は死なないでね」という名セリフからも分かる通り、大切な存在であることが分かります。
”いつからそこに居て 笑ってた” は、自分の暗い心を晴らしてくれたアキに対する特別な想いを表現しているように感じます。
タイトルの「Deep down」は、「内心は・心の中では」という意味があります。
アキに対し、そっけない態度をとることもありつつ、心のなかでは大切に想っていたというストーリーが込められていますね。
刹那の氷雨(ひさめ) 打たれ目醒め
ざわめく 告毎(つげごと)を散らした
淡い 淡い 幻を 振り切れば
偽りが輪郭を浮かべ平伏すように 胸に穿つ楔のように
息を止め抗うほどに 記憶を引き裂いて
擦り切れる希望を 褪せた世界に焼き付けたまま
ただ繋ぎ止めた
あてもなく彷徨う中で、突然降り出した氷雨(雹や霰)に、胸騒ぎを覚える主人公。
想いを寄せるアキのピンチを感じ取ったのでしょうか?
現世とは隔絶された空間でも、アキの無事を祈り続ける姫野先輩の姿が浮かんできました。
離れない 離したい 癒えることなく 纏わりつく兆し
戻れない 響かない すり抜けた声 かき鳴らした鼓動
願った物を手にした 甘美と喪失に飲まれ
どれほど長い時を 辿ってた
I call you deep deep deep deep down
“離れない 離したい 癒えることなく 纏わりつく兆し 戻れない 響かない すり抜けた声 かき鳴らした鼓動”
悪魔に全てを捧げた自分は、もうアキのいる現世には戻れないんだという絶望感が歌われています。
“願った物” は、サムライ・ソードとの戦いで危機的状況に陥ったアキが無事でいること。
「アキくんは泣くことが出来る。誰だって泣いてくれた嬉しいだろうな……アキくんは死なないでね。私が死んだ時、泣いて欲しいから……」という言葉を残し、消えていきます。
深く沈んだ無の空間で、ずっとアキのことを想い続ける姫野先輩の姿が歌われた切ない楽曲でした。

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さいごに
いかがでしたか?
話の続きが気になる楽曲でしたね!
Aimerさんの今後の活躍も要チェックです!