目次
今回は、約1年半の活動休止を経て2022年3月18日にフェーズ2の活動をスタートした人気バンド・Mrs. GREEN APPLEの新曲「ダンスホール」の歌詞を考察していきたいと思います。
フェーズ2の2曲目となる「ダンスホール」は、4月4日から放送開始2年目がスタートするフジテレビ系朝の情報番組『めざまし8』の新テーマ曲に決定しました。
番組のオープニング世界観を意識して書き下ろされた、元気をもらえる一曲に仕上がっているそうです。
Mrs. GREEN APPLE 楽曲コメント
どんなメッセージが込められているのか、楽しみですね!

ダンスホール 歌詞考察
辛い時こそ身近な幸せを大切に
いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
君が居るから愛を知ることがまた出来る
「大好き」を歌える
タイトルの「ダンスホール」とは何か、その定義を最初からバシッと言ってくれています。
「いつだって大丈夫 この世界はダンスホール」で、ダンスホールは特定の場所を指すのではなく、時間や場所に縛られない自由で楽しいものなんだという強い主張を感じますよね。
「君が居るから愛を知ることがまた出来る」は、ダンスは一人で楽しむものではなく、一緒に踊ってくれる人、音楽を奏でててくれる人、それを見てくれる人など色んな人の愛があるからこそ素晴らしいというメッセージのように思えます。
そんな空間を感じながら「「大好き」を歌える」というのは、この上なく幸せなことですよね。
ダンスホールとは幸せいっぱいな空間だというのが伝わってきます。
知らぬ間に誰かいる
それに甘えすぎてる
何処かできっと僕の事を
恨んでる人がいる
ダンスホールと聞くと人でいっぱいになっている室内を想像しますよね。
音楽が鳴ると人がそれを聞いた人たちが集まってきて、自分の周りに「知らぬ間に誰かいる」状態になっていることもダンスホールならありえそうです。
ひとりぼっちではないので確かに寂しくはありませんが、「それに甘えすぎてる」ことに対して少し不安や罪悪感を感じているようですね。
なんとなくこのフレーズ、現代のネット社会での繋がりを表しているようにも思えました。
ネットさえあればいつでもどこでも誰かと繋がることができます。
もちろんそれは素晴らしいことなのですが、自ら一歩踏み出したい方向に踏み出すというきっかけを奪っている側面もあります。
そんな状態を危惧しているようにもとれますよね。
また、人との繋がりは人生を豊かにしてくれる一方で、思いもよらぬトラブルを招く場合もあります。
「何処かできっと僕の事を 恨んでる人がいる」は誹謗中傷が目に付きやすいネット社会に生きる人なら抱きがちな被害妄想ではないでしょうか。
溜息を吐いて吸って吸って吐かれては
幸せを見逃しちゃうけど
きっと結構ありがち
足元にあるもの
「溜息を吐いて吸って吸って吐かれては」という表現、単に『吸って吐いて』の繰り返しではないところが特徴的ですよね。
また、最初は「吐いて」なのに対して最後は「吐かれては」になっている部分も興味深いです。
情緒の不安定さ、感情の起伏の波が一定ではないことを表しているようにもとれます。
そんな不安定な状態では「幸せを見逃しちゃうけど」というのも納得ですよね。
しかし、幸せは何か特別なことがあった時にだけ感じられるものではありません。
むしろ、日常の中でこそたくさんの幸せが転がっているように思います。
「きっと結構ありがち 足元にあるもの」は、視点を少し変えれば幸せはそばにあることを気付かせてくれます。
いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
君が居るから愛を知ることがまた出来る
歌いだしと同じ歌詞がまたここで来ます。
辛いことがあっても、ダンスホールに来れば、この曲を聴けば楽しくなれそうだと思わせてくれますよね。
Aメロで少し影を帯びた分、「いつだって大丈夫」に優しさを感じます。
「君が居るから愛を知ることがまた出来る」は、Mrs. GREEN APPLEさんにその言葉をそのまま返したいくらい、楽しい音楽と力強い歌詞から愛を感じます。
今日もほら陽が昇る
時代が周るダンスホール
悲しいことは尽き無いけど
幸せを数えてみる
「今日もほら陽が昇る」から察するに、状況は夜明けか早朝でしょうか。
「時代が周るダンスホール」は時間の経過を表しているようです。
「悲しいことは尽き無いけど 幸せを数えてみる」はこれから陽が昇って空が明るくなるのと同じように、聴いている人の心も明るくしてくれるようなポジティブさを感じます。
笑われようとも、ありのままがいい
夢を追う君がいる
でもたまに自信を無くして見える
誰かになんと言われようとも
君はそのままがいい
「夢を追う君がいる でもたまに自信を無くして見える」、その原因は次のフレーズにあります。
「誰かになんと言われようとも」から分かるように、夢を追うことに対して否定的なことをいう人がいるようです。
夢を追う人は、多くの夢を追っていない人がやったり言ったりしないようなことをします。
だからと言って、それが夢を追う人を馬鹿にする理由にはなりません。
夢は持とうと思って持てるものではなく、いつの間にか心に芽生えるものなので、純粋な気持ちの結晶でもあります。
そんな自分の素直な気持ちを、誰かに何か言われたからと言って変える必要はありません。
「君はそのままがいい」は力強さが込められていますね。
メンタルも成長痛を起こすでしょう
「無理をせず自分らしくいて」
それが出来たら悩んでないよ
まぁ明日こそ笑おう
思春期など体が発達する時期に各部位に伴う痛みを成長痛と言います。
「メンタルも成長痛を起こす」というのはあまり聞いたことのない言葉ですが、メンタルも間違いなく成長していくものなので成長痛があってもおかしくないですよね。
辛いことがあっても『これもメンタルの成長痛かな』と思えば、壁を乗り越えるきっかけにもなりそうな言葉です。
そんな時はあまり気張るのではなく、「まぁ明日こそ笑おう」とゆるく構えるくらいが、ちょうどいいとは思いませんか?
結局は大丈夫
この世界はダンスホール
君の隣で愛を精一杯に探したい
いいことも悪いことも起きるけれど、「結局は大丈夫」と言ってくれているようで安心感のある2番サビの歌いだし。
「君の隣で愛を精一杯に探したい」にはそばにいるよというメッセージに加えて、くじけずに夢に向かって進み続けるという姿勢を感じます。
今日もまた怒られる
気持ちの穴がポンっと増える
不器用だけど笑ってもらえるように笑う
怒られたら誰だってテンションが下がりますよね。
「気持ちの穴がポンっと増える」という気持ち、すごく分かります。
「不器用だけど笑ってもらえるように笑う」から、それでも諦めない前向きさに何だか励まされます。
『笑えるように』ではなく「笑ってもらえるように」という書き方にも、思いやりを感じます。
結局は楽しんだもん勝ち!
いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
楽しんだもん勝ちだ ダンスホール
「楽しんだもん勝ちだ ダンスホール」これがこの曲の結論だと思います。
日常にある小さな幸せ、それらを見失わずに、夢に向かって突き進むというのは自分の気持ち一つで変わるものです。
自ら楽しもうという姿勢が大事だということですね。
また陽が昇る
時代が周るダンスホール
足が疲れても踊る結局は大丈夫
この世界はダンスホール
あなたが主役のダンスホール
どんなに時間が経っても、どんなに「足が疲れても踊る」。
主役が他ならぬ自分自身だからこそ、自分の意思と自分の力で、自分の素直な気持ちに突き進むことが大切だと伝えてくれています。
くじけそうな時も「結局は大丈夫」と言ってもらえれば、どんなことがあっても最終的には明るい未来が待っているように思えてきます。
You know? その笑顔が僕だけの太陽
君が笑える為のダンスホール
この愛を歌い続ける
Mrs. GREEN APPLEさんからリスナーへの愛に溢れたフレーズです。
それが曲の最後の歌詞だなんて素敵ですよね。
「この愛を歌い続ける」の最後の一文に、Mrs. GREEN APPLEさんが今後もファンのために歌い続けるんだという決意が垣間見えました。

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さいごに
夢に向かって突き進み続けるMrs. GREEN APPLEさんだからこそ、夢を追う人を応援するこの曲に力強い説得力を感じました。
Mrs. GREEN APPLEさんが歌い続けてくれることが、私たちリスナーやファンにとっても一番の応援になることは間違いありません。
今後もMrs. GREEN APPLEさんがどんな夢を叶えていくのか、目が離せません。
色んな悲しいことが溢れるこのご時世で、温かいもの楽しいこともまだ確かにあると信じて曲にしました。
皆様の1日のはじまりに聞いて頂けたら嬉しいです!