星野源さんといえば歌手だけにとどまらず、俳優や執筆活動にもマルチにこなす大人気アーティストです。
そんな星野源さんの『Crazy Crazy』は2014年に発売された7枚目のシングルです。
この曲はくも膜下出血で2度も入院していた時に作られました。
当初はバラード調ベースで悲しさのあふれる曲調だったそうですが、もっと明るい曲にしたい!と思い大幅に作り変えたそうです。
タイトルの意味は?ハナ肇とクレイジー・キャッツ
星野源さんが過去に精神的に病んでしまったことがあるそうです。
そんな時に「クレイジー・キャッツ」というバンドの音楽を聴いて励まされ、心の支えになっていたそうです。
「ハナ肇とクレイジー・キャッツ」とは1960年代に活躍した伝説的なコミックバンドです。
バラエティ番組への出演を通して音楽とコメディを融合させたエンターテイメントをお茶の間に浸透させました。
そんなリスペクトしているバンドの名を拝借して、この楽曲のタイトルがつけられました。
モノクロのPV
古き良き昭和の時代を感じさせるモノクロのPVが印象的ですよね。
このPVは、当時の「クレイジー・キャッツ」の映像と雰囲気がそっくりです。
しかも、この曲の歌詞の中には「クレイジー・キャッツ」のメンバーである「植木等」さんや「ハナ肇」さんの名前が隠されているそうです。
星野源さんなりのリスペクトが感じられますね。
この曲のPVには、レコーディングに参加しているピエール中野さん(凛として時雨)、ハマ・オカモトさん(okamoto’sベース)も出演しています。
初回限定版ではゲスト出演として「レイザーラモンRG」さんも出演しているとのこと!スーツ姿でかっこよくキメているのに、途中ふざけてみ遊ぶ星野源さんにも注目して、ぜひ聴いてみてください。
星野源さんの復帰作品である『Crazy Crazy』に込められた歌詞の意味を見ていきましょう。
Crazy Crazy 歌詞考察
どんどん進んでいく時間
「1秒前は死んだ」というフレーズが意味深で目に入ります。
ついさっきまで、どん底だったけど、1秒前はもう過去のこと。
過去のことに縛られず、これからの未来を大切にしていこう、という風に考えられます。
「無常の世界」とは、仏教の教えで「人の世は儚いこと」を意味しています。
そんな世界で「やりたいことは何だ」と問いかけています。
ちなみに冒頭の「始めよう」はクレイジー・キャッツの「ハナ肇」さんのお名前が隠されていました。
欲しいものや夢は手の届かないところにあるのでしょうか。
「闇」のない明るい世界が見たいと言っているようです。
「頭を揺らせ」とバカになる程明るく楽しんで、現実に起きている嫌なことなんて忘れてしまおう、という意味でしょう。
辛い時でも笑っていたら乗り越えることができる。
そういうメッセージが伝わりますね。
「あの声」とはクレイジー・キャッツの音楽のことでしょうか。
星野源さんは闘病中に、クレイジー・キャッツの音楽を聴き、明るさに何度も救われていたのかもしれませんね。
欲しい物を手に入れるには
「銀幕」といえば映画館のスクリーンのこと。
そんなスクリーンの奥から見せてくれたあたらしい世界。
ここでもクレイジー・キャッツのことを歌っているように感じます。
「遥か上」は天国のこと。
人にとって死は平等にあることを感じ、「谷を渡れ 欲望を越えろ」と自分に喝を入れ、困難を乗り越えようとしているように感じます。
そして、ここでもクレイジー・キャッツのメンバーの名前が隠されています。
「等し」は「植木等」さん「谷を渡れ」の「谷」は「谷啓」さんのことでした。
1番の歌詞と同様に、バカになれ!というメッセージが歌われています。
1番では「またあの声が」だったフレーズが「またあの言葉が」に変わっています。
Crazyな世界
「夕日」に「海」が照らされている様子を見ながら、自分自身の心は燃えていることが伝わってきます。
最後に「あのただ優しい 歌声はまだ続く」というフレーズが追加されています。
クレイジー・キャッツの歌声に励まされたあの頃のように辛い状況の今も、「あのただ優しい歌声」を思い出しながら自分を奮い立たせているのかもしれません。
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さいごに
この曲は「クレイジー・キャッツ」をリスペクトする想いが込められた楽曲となっていました。
くも膜下出血で生死をさまよいながらも復帰した星野源さん。
辛い状況だったのに、あえて明るい曲調のこの曲からは人生楽しんでいこう!という星野源さん自身の生き様のようにも思います。