石原さとみさんと山下智久さん主演の月9ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」の主題歌として2015年にリリースされたback numberの14枚目のシングル「クリスマスソング」。
切ない歌詞がどこか女々しささえも感じられるback numberの曲は、男女ともに共感できる楽曲が多数あります。
中でも注目を集めた「クリスマスソング」は、その名の通りクリスマスにピッタリの一曲となっています。
今回はそんなback numberの「クリスマスソング」について詳しく考察してきたいと思います。

クリスマスソング 歌詞考察
クリスマスのせい

クリスマスを象徴するような鐘が鳴る音。
らしくない言葉とは、クリスマスに対する皮肉めいた言い回しのように感じられます。
でも浮かんでくるのはクリスマスらしい言葉なのでしょうか。
寒さという言葉で寂しさを表しているようですが、それを心地よいという表現でやはりどこかクリスマスに対する否定的な考えがあるように感じられます。
しかし冷静に考えれば考えるだけ恋している自分に疑問をいだきます。

聖夜を理由にクリスマスの歌が繰り返されます。
街がわざとらしくきらめく事で自分が惑わされます。
全てをクリスマスのせいにしてしまおう、そんな風にも感じられます。
会いたい想い

好きな人に「会いたい」と思う回数が、そのまま「会えない」という胸の痛みになって思い知らされます。
その痛みの分だけ好きな人への想いの強さがあるという事でしょう。
サビとなるこの部分では、そんなもどかしいという感情が叫ばれます。
自分ではその事に気付かないふりをしているけど、痛い胸がその感情を自分に教えてくるようです。
しかし、会えないことは分かっているのです。
「いいよ」という言葉が、どこか諦めているようにも感じられ、サンタに頼んでも無理なこともわかっています。

それでも横に居てほしかったり、どこにも行ってほしくなかったり、僕の事だけを考えていてほしい。
本当は色んな想いがあるけど、格好悪いから伝えられません。
伝えると格好悪いところを見せるようで嫌だから「君が好きだ」という一言で全てを伝えます。
君とクリスマスを

トナカイのツノを付けたようなはしゃぐ恋人たちを見ては、バカにしたようなセリフを言います。
しかし最後の「羨ましくなんてないけど」の前に「いや」とあるのが、どこか腑に落ちない感情を表し、本当は「羨ましい」という思いがあることを匂わせます。

想うことは君のことで、僕だけがあげられるプレゼントとは何かを考えます。
自分を変えてくれた「君」

もし大好きだと伝えた答えが、自分の思っていた答えと違っても、もう嫌いになる事も出来ません。
諦めきれない想いがあります。
いつもなら星に願いをなんて考えもしないけど、いつの間にか空を見上げてしまっています。
普段ならそんな事しないのに、君を想う気持ちから見上げているようです。
君のことを考えると自分が自分らしくいられない、それほど大好きだという事を強調させます。

出会ってからというもの、自分が自分らしくいられなかったり、沢山の新しい自分を発見し続けます。
出会っただけなのに、それだけで自分を変えてしまうほど「君」に影響を受けて、想いを馳せているのでしょう。
自分でも知らなかった自分。
しかも次から次にと「君」から受ける影響は、自分を大きく変えてくれているようです。
君が好き

この想いを「君」には知ってほしい。
常に「君」を思っていて、探してしまっています。
でも叶わぬ恋なのかもしくは自分に自信がないのか、他の誰かと笑っている事を考えてしまいます。
back numberらしい女々しさのような感情がここで見られます。
胸の奥の奥という表現は、かなり深い想いがあることをここでさらに強調させます。

最後のサビでも、本当の想いを叫びます。
沢山の想いがあるけれど、やっぱり伝えるのは格好悪いから「君が好きだ」とだけ伝えたい。

諦めずに最後まで、「君」に聞こえるまで。
何度でも。
「君が好きだ」この想いを最後の最後まで伝え続けます。

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まとめ
back numberらしいどこか自信のない主人公は「君」に対する想いを伝えようとします。
しかし、クリスマスだからと浮かれるのは抵抗がある様子。
クリスマスはちょっと苦手なのかもしれないけど、クリスマスを理由にしてでも伝えたい「君」への想いは深いようです。
耳に残るキャッチーなサビの部分では「君」に対する想いを存分にぶつけた歌詞となります。
自分が変わっても良い、好きでいてくれなくても良い、そんな少し極端でもあり切なくもある想いが詰まった歌詞。
back numberらしい切なくも哀しい、でも強い想いを馳せたラブソング。
クリスマスにぴったりの一曲と言えるのではないでしょうか。