今回は10月16日に放送がスタートするドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」の主題歌として書き下ろされた、DISH//(ディッシュ)の新曲「沈丁花(チンチョウゲ)」の歌詞を考察していこうと思います。
DISH//の北村匠海さんとマカロニえんぴつのはっとりさんの共作曲であることが発表されたこの楽曲。
はっとりさんがDISH//の楽曲に参加するのは、昨年8月にリリースされた「僕らが強く。」に続いて2度目です。
DISH//のYou Tubeでは制作過程を見ることが出来ます。
ドラマの内容、楽曲コメントも合わせてご紹介します。
新ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」について
10月からスタートする新ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」は、『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載されている同名漫画をドラマ化したものです。
物語のあらすじをご紹介します。
主演の柳楽優弥さんのほか、井上真央さん、加藤シゲアキさんらが出演しており、ドラマの放送も楽しみです!
DISH// 楽曲コメント
ドラマ「二月の勝者 –絶対合格-」の主題歌の担当になったDISH//の北村匠海さんのコメントをご紹介します。
ドラマ主題歌に決まって、すごく嬉しいです。
僕らも役者をやらせていただいている身として、テレビドラマの作品を後押しできる立場になれるということが嬉しいです。
僕らの曲でドラマを盛り上げられればと思います。
「二月の勝者」は今のリアルな中学受験をポップに描いている作品でとても面白いなと思いました。
分かってるんだけど言えない、期待に応えたいのに思うようにいかない、そんな気持ちでいる人に寄り添えたらと思い、日々前に進む「行進曲」を意識して作りあげました。
僕自身も進学塾に通っていた経験があったので、お父さん、お母さんを想い浮かべながら、作りあげました。
行進曲をイメージして作れられたというこの楽曲。
曲のお披露目が楽しみです!
タイトル「沈丁花」に込められた意味とは?
沈丁花(ジンチョウゲ)は実在する植物の名前で、香り高い花を咲かせる春の代表的な樹木です。
夏の梔子、秋の金木犀と並び、三大香木として知られており、よく庭木や垣根として植えられているので、見覚えのある方も多いのではないでしょうか?
沈丁花の花言葉は「栄光」「勝利」で、受験に勝つことを目的としたドラマの内容とも合っていますね。
また、春に咲く花なので受験シーズンともぴったりです。
生徒たちの心にも花が咲くといいですね。

沈丁花 歌詞考察

行進曲のようにリズミカルにスタートするこの楽曲。
この楽曲では、自分の受験を応援してくれる母親に対しての感謝の気持が綴られています。
感謝の気持ちを持ってはいても、なかなか口に出せない思春期の主人公。
「負けないことが本当の強さじゃない」という言葉は、主人公が立ち向かおうとしていいる受験を含め、様々な人生経験を積んだ親だからこそ言える言葉ですね。

コメント部分でも紹介しましたが、三大香木の1つでもある沈丁花。
花の成長と自分の姿を重ねて表現していますね。
9月の種まきは、合格判定模試を表しているのだと思われます。
志望校合格に向けて勉強を続けていく中、模試の結果が振るわなかったのでしょうか?
不安と自己嫌悪に陥り自分を見失ってしまった主人公の姿が浮かんできます。
お母さんが作ってくれたお弁当も全部食べられなくなってしまいます。
「弁当箱の愛を食べ切らず」という歌詞からは、弁当の中身を残してしまうという意味の他にも、弁当箱に詰められた愛情、頑張ってほしいという期待を受けるのが苦しくなってきたという主人公の心も表現されているように感じます。
2月が近づいてくるに連れてプレッシャーから徐々に元気がなくなっている様子を、寒さに弱い沈丁花と重ねていますね。

努力しても思うように結果が出ない自分に失望している主人公。
どんなときでも「おかえり」と迎えてくれる母親の優しさを感じながら、自分の気持ちを打ち明けます。
この楽曲は、マカロニえんぴつのはっとりさんとDISH//の北村匠海さんが二人で曲を考えているときに北村さんの「帰る場所があるって嬉しいことだよね」というふとした言葉をテーマに制作されました。
どんなに苦しい状況でも、帰る場所があり、あたたかく迎えてくれる人がいるというのは、何にも代えがたい特別なことです。
当たり前に思っている大事なことを気づかせてくれる様な曲ですね。

いつもありがとうと感謝を伝えようとしますが、気恥ずかしくてなかなか伝えることが出来ません。
主人公の直面している受験の悩みを察し、「選ぶ道より、選んだ勇気」のほうが大事だと諭すお母さん。
あなたがどんな道を選んだとしても全力で応援するよという母親の想いが伝わってきます。

母の言葉で大切なことを思い出した主人公は、再び進み始めます。
塾で一緒に学ぶ学友、庭先で見守ってくれている沈丁花とともに合格を目指し再び有るき出した主人公。
一年中緑の葉をつける常緑樹である沈丁花が、厳しい冬の寒さにも負けることなく成長していく様子は、主人公に大きな勇気を与えてくれたことでしょう。

逃げ出したくなってしまうとき、自分の抱える苦悩を全てさらけ出してしまえれば、どんなに楽なことでしょう。
どんなときでも味方になってくれる母親は、きっと主人公の選択を受け入れ応援してくれるのではないでしょうか?

志望校合格という夢。
模試の結果では、本当に夢のような事なのかもしれません。
母親という心強い味方の応援で自分らしさを見つけられた主人公は、自信を取り戻し一歩一歩ゆっくりでもいいから前に進んでいこうと決意します。

「今日」は受験当日でしょうか?
これまで幾度となく挫折しそうになりながらも母親のおかげで自信を取り戻せた主人公。
今日こそは日頃の感謝を伝えるのだと強く想います。
玄関の扉を開けて、いってきますの言葉とともに感謝を伝えられたのでしょうか?
いつか成長して、そんなこともあったなと振り返る日のために、雪の積もった道を少しずつ慎重に進んでゆく主人公の姿が目に浮かびました。
受験に限らず、多くの人が抱えている悩み、葛藤に寄り添って勇気を与えてくれる楽曲でしたね。

1ヶ月無料で音楽聴き放題!
通常880円/月のAmazonMusicUnlimitedが今なら1ヶ月で体験可能!
この機会に聴き放題サービスをお試ししてみよう!
いつでも解約OK!
さいごに
いかがでしたか?
これからのDISH//の活躍からも目が離せません。
ドラマの続きも要チェックです!
名門中学受験塾の講師をしていた主人公・黒木蔵人(柳楽優弥)が、中堅中学受験塾・桜花ゼミナールを立て直すため、塾長としてやってくるところから物語が始まります。
着任当初は「中学受験は課金ゲーム」「親はスポンサー」など過激な発言で、周囲の講師や保護者から反感を買う黒木でしたが、家庭・学校での悩みを抱える生徒たちにしっかりと向き合うことで、次第に生徒・保護者の心をつかんでいきます。
物語が進むに連れ、明らかになっていく黒木の秘密。
彼はなぜ名門中学受験塾をやめたのでしょうか?
また、黒木の担当する生徒は無事合格することができるのか?
中学受験の現状をリアルに描き、現代の社会が抱える様々な問題に切り込みます。