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ブレーメン【ヨルシカ】歌詞の意味を考察!飛ばしていい三番に込められた重要メッセージとは?

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今回は、7月4日に配信リリースされるヨルシカの新曲「ブレーメン」の歌詞を考察していこうと思います。

昨年からスタートした文学オマージュ作品であり、ジャケットデザインは、これまでの文学オマージュ作品のジャケットも担当した加藤隆さんが担当しています。

ブレーメンの音楽隊 あらすじ

かつて働き者だったロバは年を取ってしまい、仕事が出来なくなってしまったので、飼い主から虐待されるようになった。これはかなわんと脱走し、ブレーメンに行って音楽隊に入ろうと考える。その旅の途中で同じような境遇のイヌ、ネコ、ニワトリに次々に出会い、彼らはロバの提案に賛成し、ブレーメンへと足を進めた。

ブレーメンへの道のりは遠く、日も暮れてしまったので動物たちは森の中で休憩をする事にした。すると、明かりが灯る家に気づいたので、その家に近づいてみると、中では泥棒たちがごちそうを食べながら金貨を分けている。ごちそうを食べたい動物たちは、泥棒を追い出すために一計を案じた。窓の所でロバの上にイヌが乗り、イヌの上にネコが乗り、ネコの上にニワトリが乗り、一斉に大声で鳴いたのである。泥棒たちはその声に驚き、窓に映った動物たちの影を見て、お化けが出たと叫んで逃げ出して行った。動物たちは家の中に入ってごちそうをたらふく食べる事ができ、腹一杯になると明かりを落として眠りについた。

森に逃げた泥棒たちは、落ち着きを取り戻すと家に帰ろうとした。そして一人が偵察のために真っ暗な家の中に恐る恐る踏み込む。動物たちは家に入ってくる泥棒に襲い掛かった。ネコは引っかき、イヌが噛みつき、ロバが蹴とばし、ニワトリは突っつく。闇の中で散々な目にあって逃げ帰った泥棒は、本当にお化けに襲われたと思って仲間に報告したので、泥棒たちは家を取り戻す事を諦めて退散してしまった。

動物たちはその家がすっかり気に入り、音楽を奏でながら仲良く暮らした。

Wikipediaより

誰もが一度は読んだことのある「ブレーメンの音楽隊」をヨルシカがオマージュするとどうなるのか?

軽快なリズムに乗って「死ぬほどのことはこの世に無いぜ」と楽観的な思想が歌われているそうです。

早速見ていきましょう!

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ブレーメン 歌詞考察

ねぇ考えなくてもいいよ
口先じゃ分かり合えないの
この音に今は乗ろうよ
忘れないでいたいよ
身体は無彩色 レイドバック
ただうねる雨音でグルーヴ
ずっと二人で暮らそうよ
この夜の隅っこで

この楽曲では、4匹の動物ではなく、2人の人間が登場します。

冒頭で描かれているのは、このままずっと二人で過ごしたいと願う主人公の心。

ブレーメンの音楽隊で出てきた家の風景が浮かんできますね。

<身体は無彩色 レイドバック ただうねる雨音でグルーヴ>

無彩色とは、白と黒で出来た色のこと。

モノクロと言い換えてもいいでしょう。

レイドバックは、ロック調の音楽がゆったりしている様子を指す言葉で、のんびりとした、のんきな様子を表しています。

二人が人里離れた小さな家で、のんびりと過ごしている様子を表現しているのでしょう。

屋根を打つ雨音のリズムに乗りながら、自由気ままに生きていたいという主人公の想いが伝わってきます。

<この夜の隅っこで>

この歌詞は、主人公と君の性格・思いが表現されていると感じました。

続く歌詞でも出てきますが、二人は社会の喧騒から逃れ、今の家にたどり着いたと考えられます。

夜の隅っこで、ひっそりと暮らしていこう、という歌詞からは、この生活を誰にも邪魔されたくない、君以外の人と関わりたくないと思っていることが読み取れますね。

ねぇ不甲斐ない僕らでいいよ
って誘ったのは君じゃないの
理屈だけじゃつまらないわ
まだ時間が惜しいの?
練り歩く景色を真空パック
踏み鳴らす足音でグルーヴ
まるで僕らはブレーメン
たった二人だけのマーチ

主人公に二人暮らしを勧めたのは「君」のようです。

「不甲斐ない僕らでいいよ」という歌詞からも、主人公と君の自己肯定感が低いことが分かります。

<理屈だけじゃつまらないわ まだ時間が惜しいの?>

この部分は「君」が主人公に対してかけた言葉なのではないでしょうか?

理屈でがんじがらめになった窮屈すぎる社会で、時間に追われながら生活していた主人公を「君」が自由な生活へと誘ったことが分かります。

仕事や人間関係など、面倒なものは全部捨てて、景色を楽しみ、足音にノリながら楽しく散歩する。

気の合う仲間たちと音楽を奏でながら楽しく暮らしたブレーメンの音楽隊と通ずる部分がありますね。

さぁ息を吸って早く吐いて

精々歌っていようぜ 笑うかいお前もどうだい
愛の歌を歌ってんのさ あっはっはっは
精々楽していこうぜ 死ぬほどのことはこの世に無いぜ
明日は何しようか 暇ならわかり合おうぜ

サビでは、自由な生活を謳歌する主人公が、リスナーを誘っています。

<死ぬほどのことはこの世に無いぜ>

この楽曲のキーフレーズである一節。

どんなに今辛くても、死ぬほどのことはこの世にない。

ポジティブに考えて、楽に生きていこうと呼びかけています。

ここで、モチーフになった「ブレーメンの音楽隊」のストーリーを見てみましょう。

物語に登場する4匹の動物は、以下のような理由で飼い主のもとを去ることになります。

  • ロバ → 荷物が運べなくなった
  • イヌ → 猟についていけなくなった
  • ネコ → ネズミを取れなくなった
  • 雄鶏 → 朝、鳴くことが出来なくなった(+雄なのでタマゴが産めない)

4匹に共通するのは、期待に応えられなくなった、役立たずな存在であるということです。

歌詞に登場する二人も、この動物たちと同じような悩みを抱えているのではないでしょうか?

周囲の人からの期待に応える自信がない、期待がプレッシャーになり、力を発揮できない。

この曲を聴いている私達にも、多少なりとも主人公のような思い、悩みがあるように感じます。

ねぇ考えなくてもいいよ
踊り始めた君の細胞
この音に今は乗ろうよ
乗れなくてもいいよ
想い出の景色でバックパック
春風の騒めきでグルーヴ
もっと二人で歌おうよ
暇なら愛をしようよ

そんな悩みなんて気にしなくていい「考えなくてもいいよ」と呼びかけています。

死ぬほどのことじゃないし、歌って忘れればいいじゃないか。

<想い出の景色でバックパック>

昔行った旅行先や、想い出の場所に足を運んで、懐かしさを感じたり、季節を感じながら、楽しく生きていこうというメッセージのように感じました。

誰か一人、そんな自分を理解してくれるパートナーがいれば、全然問題ない。

二人でずっと歌って暮らしたいという願いが歌われています。

さぁ息を吸って声に出して

精々歌っていようぜ 笑われてるのも仕方がないね
何もかも間違ってんのさ なぁ、あっはっはっは
精々楽していこうぜ 馬鹿を装うのも楽じゃないぜ
同じような歌詞だし三番は飛ばしていいよ

そんな自由気ままな生活を、無計画だと笑う人もいるでしょう。

しかし、笑われても知ったことではないのです。

理屈や常識に縛られた忙しない世界で、不平不満をもらしながら生活するよりもよっぽどいい。

批判してくる人に対し、馬鹿を装うのも楽じゃないと皮肉っていますね。

<同じような歌詞だし三番は飛ばしていいよ> と歌われていますが、ラストにこそ、大切なメッセージが込められているように感じたので、飛ばさず考察します笑

さぁ息を吸って早く吐いて
ねぇ心を貸して今日くらいは

精々歌っていようぜ 違うか
お前ら皆僕のことを笑ってんのか?なぁ
精々楽していこうぜ 死ぬほど辛いなら逃げ出そうぜ
数年経てばきっと一人も覚えてないよ

これまで、二人楽しく過ごしてきた主人公たちですが、ラストだけ「ねぇ心を貸して今日くらいは」と歌われています。

これは、主人公たちの生活を笑ってみている一般人に向けた言葉でしょう。

今日くらいは、自分たちの主張を聴いて欲しいという強い想いが込められているように感じました。

生きていて、死ぬほど辛いことがあるなら、逃げ出せばいいじゃないか。

逃げ出した瞬間は、周りから心無い言葉をかけられるかもしれませんが、そんなことは時間が解決してくれます。

だから、思いつめないで、悩まないで、嫌ならやめたらいいし、辛かったら逃げ出せばいい。

年間2万人もの人が自殺で亡くなっている日本という国全体に対して、強く訴えかけているように感じました。

ぜえぜえ歌っていようぜ 身体は動く?お前もどうだい
愛の歌を歌ってんのさ あっはっはっは
精々楽していこうぜ 死ぬほどのことはこの世に無いぜ
明日は何しようか 暇なら笑い合おうぜ
そのうちわかり合おうぜ

「ぜえぜえ」と息が上がって、少し疲れが見えてきました。

疲れるほどバカ騒ぎして、嫌なことを忘れようという主人公の本気度が読み取れます。

いつもは馬鹿にしてくる「お前」も、今日は一緒に歌って踊ろう。

一生懸命に頑張るのも大切だけど、抜けるところは手を抜いて、いい感じに楽しながら生きていこう。

死ぬほどのことはこの世にないのだから、暇なら誰かと会って笑い合おう。

今は理解してもらえない自分の生き方も、いつか、わかり合える日が来るから、それまで歌い続けようという主人公の意志が歌われているように感じました。

ブレーメンの音楽隊のラスト

ブレーメンの音楽隊は、ブレーメンを目指して旅をしますが、最終的には泥棒たちを追い出した家で暮らします。

ブレーメンという目的地にたどり着くことは出来ませんでしたが、他の幸せを見つけたことで楽しく暮らしたのです。

これは、人生にも当てはまるのではないでしょうか?

夢や目標を目指すのは素晴らしいけれど、もし、それが叶わなかったとしても、視点を変えれば別の幸せがある。

<死ぬほど辛いなら逃げ出そうぜ> という歌詞とも通じる部分があるように感じます。

生きづらさを感じている人に、逃げる勇気をくれる素敵な楽曲でした。

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さいごに

いかがでしたか?

童話をモチーフに、今を生きる人に「楽に生きていこう」と呼びかけたこの楽曲。

メロディーやテイストでも、ヨルシカの新しい一面を見ることが出来たのではないでしょうか?

これからの活躍も見逃せません!

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