今回は人気バンド緑黄色社会のアルバム『SINGALONG』収録曲『Brand New World』の歌詞を考察していきたいと思います。
緑黄色社会の2枚目のアルバム、『SINGALONG』の11曲目に収録されている楽曲でギター小林さんの作詞・作曲、何かを始めたくなる力をくれる楽曲です。
小林さんのコメント
想像していたのが野外フェスのようなところで演奏するというものでしたね。さっきはあまりライヴを想像しないと言ったんですけど、この曲では歌詞でお客さんを”君”という言葉に置き換えて、お客さんのために作った曲でした。一緒に、恥ずかしがらずに、やっちゃおうぜっていう。サビに出てくる”君がここにいれば”、”僕もそこにいるよ”という言葉がこの曲のすべてです。ライヴではもちろん、ライヴということでなくても、そうなんだよっていうのを伝えたかった曲ですね。
(https://skream.jp/interview/2020/04/ryokushaka_3.phpより引用)

Brand New World歌詞考察
この場所で僕たちは出会ったそれぞれの痛みや涙を溶かしあうために
この場所で僕たちは出会った
それぞれの痛みや涙を溶かし合うために
さぁカラダを揺らして
誰にも負けない声を轟かせるのさ
全ていまは投げ出そう
出典:Brand New World / 作詞・作曲:小林壱誓
歌いだしの部分です。野外ライブを想定して歌詞を書いたと小林さんが言っています。そのため丁度コロナ渦でアルバムがリリースされた時期は2020年9月だったので、世間的にはライブやエンターテイメントは悪みたいな扱いでした。
もう一度ライブをしたい、あの頃のように一つになりたい。そんな思いがこの冒頭の5行には込められています。
ライブ会場などという小さなくくりではなく、世界に届くぐらいの大きな声を轟かせようそして今までのすべてを投げ出そうと歌ってます。
ライブを見る側だけではなくやる側の緑黄色社会のメンバーたちもこの曲には共感したと考えられます。
表現者としてオーディエンスにみてほしい、そして感じてほしいそんな熱い思いがこの歌詞には入っていると解釈できます。
ライブ当日を迎えるまでオーディエンスは様々な場所で生活をしており、病気と闘う人、人間関係で悩んでいたりと辛い日々を過ごしています。
そんな辛い涙と痛みを溶かし一つになろうという前向きな冒頭です。
(Brand new world)
足並みなんて揃わなくても
構わないから
(Brand new world)
顔色なんて伺ってても
仕方ないのさ
(Brand new world)
君がここにいれば
(Brand new world)
僕もそこにいるよ
出典:Brand New World / 作詞・作曲:小林壱誓
この曲のサビです。サビには作詞者が一番この歌で伝えたい言葉をこめていきます。サビの冒頭はbrand new woldつまり新しい世界へと踏み出そう。
新型コロナウイルスという病気に見舞われたことで、集団の温かさと個の大切さを学びました。それを表現しているのが足並みなんて揃わなくても構わないから
という一説に集約されていると考えています。誰かと一緒に行動したくとも新型コロナウイルスで阻まれてしまった
だから足並みなんて揃わなくても構わないからという一説で心配することはないそしてそのあとの顔色なんて伺ってても仕方がないのさ
同調圧力とかマスクをするか否かなど、無駄に人を気にしないとならない。そして理不尽に怒られてしまうこともあります。
サビの最後に出てくる僕は緑黄色社会のメンバーの事で君はオーディエンスの事です。つまりオーディエンスに向けた緑黄色社会からのメッセージソングがこのBrand new worldの伝えたいことです。
アーティストはオーディエンスに向けて、ストレートにメッセージを伝えることはあまりせず歌に感謝や励ましをこめて届けるものです。
ずっと胸の中にある
それでも時々わかんなくなる
信じていいかな
今だけはいいよな
踏み出すのが早い方が勝ちね
出典:Brand New World / 作詞・作曲:小林壱誓
2コーラス目の歌いだしです。ずっと胸の中にあるそれは、今後進んでいく夢の事ではないかと考えられます。
色々な日常に阻まれて、時々夢が見えなくなるつまり生活に忙殺されてしまうという事でしょう。
夢をかなえるためには何かを犠牲にしないと、夢に近づくことは出来ません。そのためには何かを捨てなければならないという事です。
それでも今の夢を信じていいのか?夢をかなえるのは今しかない、そして一歩を踏み出していくなら早い方がいいと自分やオーディエンスに投げかけています。
そして、その方が今は勝ちだと歌っています。確かにいつでもできると思っているとタイミングを逃してしまい後悔してしまうことが多いです。
後悔するぐらいなら、夢に向かって思い切りぶつかるというのもありだと思います。やらないで後悔するよりやって後悔するほうが人生にはプラスです。
緑黄色社会も夢を叶える途中なので、進んでいる方向は大丈夫なのか?という事が
歌詞には込められており自分たちを励ましていると考えます。
(Brand new world)
耳を澄ませ
始まりの歌が聴こえてきた
(Brand new world)
もう大丈夫だね
新しい光が見えた
(Brand new world)
君はここにいるよ
(Brand new world)
僕もそこにいるよ
いつもそこにいると信じてよ
出典:Brand New World / 作詞・作曲:小林壱誓
2コーラス目のサビです。ここで印象的なのが明るい光が見えたように思える言葉が並んでいる事です。
始まりの歌が聞こえてきたという事は、良いニュースなどが聞こえてきて日常が明るく変化していくことを意味しています。
そしてここまで来たらもう大丈夫だと自分たちにもオーディエンスにも呼び掛けています。
そして緑黄色社会がいつもそばにいると信じてほしいそれを僕に置き換えており日常生活はうまく行きませんが、歌の中だけでも前を向いていこうそんな思いが歌いこまれています。
またサビで歌われている新しい光とは何なのか?考えてみましたが、色々な災いが消えてカーテンを開けたら窓から明るい光が差し込んでくるそんなイメージでしょう。
日常生活では直ぐに好転することはありません。時間をゆっくりと掛けて良くなっていくものです。
せめてこの歌を聴いているときだけは前向きな気持ちになることが出来たならその時間だけは癒していることになります。
この場所で僕たちはさよなら
それぞれの笑顔が
いつでも思い出せるように
さぁ振り返らないで
何があろうとも僕らは
繋がっているから
せめて今は駆け出そう
出典:Brand New World / 作詞・作曲:小林壱誓
2コーラス目のラストです。この場所で僕たちはさよならとは、ライブの終演を現していると考えています。
それぞれの笑顔とはオーディエンスのライブ中の笑顔という事で、このライブの事をいつでも思い出してほしい。
そして振り返らないでそれぞれのもとへと帰ってほしいと歌っています。そしてオーディエンスと緑黄色社会がつながっていることを示しています。
現時点では緑黄色社会はオーディエンスの事を一番に考えており、あまり多くは語らないけどいつもオーディエンスには感謝しているよ
それをこの歌を通して伝えたかったといえるわけです。世間でラブソングと思われている楽曲でも実はファンに向けて歌われているものが圧倒的に多いという可能性があります。
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さいごに
緑黄色社会がオーディエンスに向けて、思いを届けたBrand New worldでした。このアルバムが発売された当初。
ライブを行うことは世間的にはダメな事のような風潮がありました。そのため我慢を強いられていたのです。
オーディエンスと緑黄色社会がつながっているよ、というメッセージ性を含んだ楽曲です。