6枚目のアルバムとなる「Shepherd」が2023年5月24日にリリースとなったSHE’S。
アルバムより「Boat on a Lake」が先行リリースされて話題となりました。
カントリー調のギターサウンドに乗せられた歌詞にはどのような意味が込められているのでしょうか。
考察してみたいと思います。
SHE’Sとは
2011年に大阪吹田市で結成されたバンドで、メンバーはボーカルの井上竜馬さん・ベースの広瀬臣吾さん・ギターの服部栞汰さん・ドラムの木村雅人さんの4人となっています。
井上竜馬さんはボーカルの他にキーボード、ギター、作詞、作曲も担当しバンドの中心的存在の印象です。
2014年初の全国流通版となる1stアルバム「WHO IS SHE?」をリリース、2016年6月8日には悲願のメジャーデビューを果たしました!
このメジャーデビューは当時行われていたツアーの最終日に発表される事となりましたが、井上竜馬さんは涙しながら「一緒に遠くまで行こう」とファンに投げかけたとの事でいかにメジャーへの進出を一つの目標としていたのか分かります。
その後、多くのタイアップもこなしていき知名度や人気を不動のものとし、2022年に初の武道館ライブの成功をおさめました。
2023年6月には直前にリリースとなった6枚目のアルバム「Shepherd」を引っ提げた全国ツアーが予定されており、夏を盛り上げていくようです!
バンド名の由来
実はバンド名の名前の由来は井上竜馬さんが中学の時代までさかのぼります。
中学時代に実在した独特な雰囲気を持った彼女に惹かれ何を考えているのか気になっていたという気持がバンドと重なり「SHE’S」と名付けたそうです。
知らない事を知りたいという気持と、未知の世界を切り開いていくという夢への姿勢がリンクしたのでしょうか。
ちなみに、井上竜馬さんは彼女とお話した事も無く恋愛感情も無かったそうです!

Boat on a Lake 歌詞考察
「平穏装い迫る波にも
慌てず 抗わず過ごしなさい」
「息も力も行く方向も
互いに合わせて 進みましょう」湖の上は鏡の世界
出典:Boat on a Lake / 作詞・作曲:井上竜馬
目に映る全てが人生だったんだ
「想定外の事が起きても自分を見失わず、時にはなるようになると、起きた事象に身を任せるのも良い選択肢です
息を合わせて、力も合わせて、そして同じ方向を見て前に進みましょう」
湖の世界は鏡の世界=自分と向き合う時間という意味ではないでしょうか。
湖を覗き込むのは、鏡に映る自分を見る事と同じ。
その湖に映るものは空も森も何もかもが主人公の人生を構成するパーツであると歌っていると
考察する事が出来ますね。
つまり涙も笑顔も辛さも楽しさも、その一つ一つが人生を創っているんだというメッセージとなるのではないでしょうか。
声を聞いて 僕を信じて
出典:Boat on a Lake / 作詞・作曲:井上竜馬
オールを漕ぎ続けていく
また裏切って 飛び出して
しまいたい孤独と遭っても
耐えて 耐えて
両手 舟を掴んで
何度だって揺れる
波に合わせて
自分の声を素直に受け入れ、自分自身を信じて人生を歩き続ける。
時には逃げ出したい衝動に駆られる事もあるでしょう。
波に合わせてとありますが、人生に何度も訪れる危機を乗り越えるために起きた事象に順応していくという意味ではないでしょうか。
つまり逃げ出したくなっても、耐えて人生(舟)にしがみつき起きた事に順応してやり過ごしていく事が大切と歌っているのではと考えました。
「最低限の大切なものだけ
身軽に 沈まぬように持って」
「どうか力任せにしないで
優しく返して 進みましょう」湖の上は鏡の世界
出典:Boat on a Lake / 作詞・作曲:井上竜馬
耳にした全て分かち合いたかったんだ
自分にとって最低限必要だと思うものを見極めて残していく事が大切。
沈まぬようにとは、生きていく上で多くのものを抱えすぎて余裕がなくなる事が無いように、という意味ではと考察しました。
大切なものは多くはないのだから最低限だけを持って身軽に生きよう、という事ではないでしょうか。
力で何とかするのではなく、揺れに身を任せる舟の様に寄り添い受け止める事で良い方向に人生進んでいく事が望ましいとも歌っていますね。
湖に映る全ての物、つまり自分が感じるものや見えたもの全てを分かち合い共感したかったという主人公。
しかし、それは他人への押し付けであり寄り添いではなかったと気づいたのではと思います。
舵を切って 周りを見て
オールを漕ぎ続けていく
苛立ちで 投げ出してしまうなら
たまには休んでいて
耐えて 耐えて
その先の凪へ
何度だって揺れる
心と踊っていけ声を聞いて 僕を信じて
出典:Boat on a Lake / 作詞・作曲:井上竜馬
オールを漕ぎ続けていく
また裏切って 飛び出して
しまいたい孤独と遭っても
耐えて 耐えて
両手 舟を掴んで
何度だって揺れる
波に合わせて
舟の舵を切るように、時には自分の価値観を見直し変える事も必要ですし、周りを見ながら合わせて進む事も必要。
苛立ちで何もかも嫌になってしまうような時は、しっかりと休む事も必要です。
そうやって柔軟に対応したり、心を休めたりして何とか耐え忍んで進んだ先にきっと凪の様に、穏やかな日々がある、と歌っているのではないでしょうか。
失敗しても、何度でも舟に乗る事ができるのだから、心を自由に解き放ち自由に楽しむといいと背中を押してくれています。
何よりも自分に素直になって自分を信じて歩む人生が大切なんだというSHE’Sからのメッセージが込められているように感じました。
自分を見つめる事、時には耐え忍ぶ事、そして何度でもやり直せるという生きていく上で大切な事を湖に浮かぶ舟に例えて歌っている楽曲ではないでしょうか。

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さいごに
いかがでしょうか。
SHE’Sの「Boat on a Lake」の歌詞を考察してみました。
心地よいメロディーと井上竜馬さんの優しい声が、いつまでも聴いていたいような楽曲だなと感じました。
しかし、歌詞には優しさだけでなく生きていく上で大切な事を少し厳しくそして温かく伝えてくれている印象がありました。
ふと立ち止まった時に聴きたい、そんな楽曲だと思いました!