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今夜はから騒ぎ【東京事変】歌詞の意味を考察!解散ソングに秘められた真相とは?

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東京事変「今夜はから騒ぎ」(2012年1月)の歌詞の意味を考察します。

2003年結成、2012年2月に解散、2020年1月に再生した事変。

その解散前最後の6thアルバム(ミニアルバム)「color bars」(読み:カラーバー、2012年1月)に収録された解散ソングです。

椎名林檎さんが作詞・作曲した「今夜はから騒ぎ」の歌詞に秘められた真相を紐解きましょう。

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今夜はから騒ぎ 歌詞考察!

解散の真相は語らない?

みずぎわ干いては満ちて胸騒ぎ

全5曲のミニアルバム「color bars」は事変のメンバー5人全員がそれぞれ1曲ずつ作詞・作曲とボーカル(亀田誠治さん以外)を担当しています。

そのうち最後に書かれたのが「今夜はから騒ぎ」。

常に変化し続ける事変、個性豊かなメンバーをまとめ上げた内容になっています。

事変の解散理由は、役割を果たしたから。

「ちゅ~る」のスキャットに続く冒頭の歌詞は「水際の満ち引き(潮時)に胸騒ぎを覚えた」といった意味でしょう。

「事変というバンドで燃え尽き、引き際を考えた」というニュアンスも感じられます。

タイトルはシェイクスピアの喜劇からの引用で、「から騒ぎ」とはむやみに大騒ぎすること。

嫌な予感などで心がざわつく「胸騒ぎ」とかけていて、解散するからといって湿っぽくならず、むしろ大騒ぎしようという意図が汲み取れます。

もう屹度(KITTO)潮時よ顔と名前の貸借
足を洗うべきよ媚と恨みの売買

椎名林檎さんの知名度(顔と名前の貸借)により、「音楽制作の意欲を取り戻し、優れた音楽や才能のある音楽家(バンドメンバー)が売れるようにする」という役目を果たしたので、解散(潮時、足を洗う)を考えるようになったのでしょう。

「売買」という漢字を使いながら、別れの挨拶「バイバイ」に聴こえるようになっています。

目尻(MANAJIRI)の真相は語るまじ世の煩い
涙は見せないで気まぐれまぐれ

椎名林檎さんと浮雲(ペトロールズの長岡亮介)さんの掛け合いです。

「目尻」(まなじり)と「世の煩い」(わずらい)は後に韻を踏む伏線で、解散の「真相は語らない」と宣言しています。

当然の報いだよ仇と利息の返済
手を染めた罰よ恩と喧嘩の売買

2011年2月に刄田綴色さんが不祥事を起こしたことにより、事変はシングル「空が鳴っている/女の子は誰でも」の発売延期など、活動を自粛しました。

同年4月には活動を再開し、解散したのは2012年2月なので、因果関係があるかどうかは不明です。

解散理由は「役割を果たしたから」ですが、「真相は語らない」となると「察してほしい」という話かもしれません

裏切りの衝動は秋の夜の恋患い
項(UNAJI)で問わないでさようなら淫ら

ただ、椎名林檎さんが解散を考えた(裏切りの衝動)時期は2010年11月(秋の夜の恋煩い)、メンバー5人で解散を決めたのは2011年1月だったそうです。

不祥事はその直後なので、解散の「真相」ではないことがわかります。

もしかしたらプライベートな恋愛がらみだったのかもしれませんし、「目尻と裏切り」や「世の煩いと恋患い」で韻を踏むなど、フィクションのラブソングとも受け取れそうです。

浮かばれるか沈むか暗黙のTOKYO港湾(HARBOR)
ずらからにゃパクられてまうああ青息吐息

不祥事を連想させるような言葉も出てきますが、ひとまず解散から離れ、椎名林檎さんの2ndシングル「歌舞伎町の女王」(1998年9月)のように、東京をさまよう浮遊感を堪能するべきところでしょう。

東京湾に浮かぶか沈むか、歌謡曲テイストというかサスペンスドラマのような歌詞が展開されています。

東京も時代と共に変化した

笑顔がまぶしいね見おさめ小雨

「見おさめ」と「小雨」で韻を踏み、解散といっても大雨のような涙を流すことがないよう「笑顔」を保とうとしている心意気が伝わってきます。

泡沫(HOUR)を喰っちゃ泡沫を吹かす大博打思惑師
赤プリがもぬけならば名ばかりの紀尾井町

「泡を食う」とは驚きあわてること、「一泡吹かせる」とは不意をついて驚きあわてさせること。

「泡沫(あわ)=HOUR(アワー)」とかけて、それなりに時が経ったから事変も解散という「大博打」を打つ思惑師(株の売買をする投機家、バイバイする人)になったという話でしょう。

千代田区「紀尾井町」の「赤プリ」こと「赤坂プリンスホテル」は、2007年に「グランドプリンスホテル赤坂」と名称が変わり、2011年3月に閉館。

2016年7月、新館跡地の複合ビル「東京ガーデンテラス紀尾井町」内のホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」、旧館をリノベーションした結婚式場「赤坂プリンス クラシックハウス」として開業しました。

「今夜はから騒ぎ」がリリースされたのは2012年1月だったので、ちょうど「赤プリ」の閉業時期と重なります。

80年代バブルを象徴する「赤プリ」が閉館したくらいだから、椎名林檎さんも事変としてこれ以上「気負う」必要はないだろうと思ったのかもしれません。

終わりゆく時代へ投げキス毎度あり型通り
あの八番出口もヨウナシね…溜池山王

「赤プリ」の最寄り駅は地下鉄銀座線・丸ノ内線だと「赤坂見附」駅。

銀座線・南北線「溜池山王」駅の「八番出口」は、2013年3月に解散、ユニバーサルミュージックに吸収合併されたEMIミュージック・ジャパン(旧・東芝EMI)の本社があった「赤坂Bizタワー」への最寄り口を表しているのではないかと推察されます。

2012年にイギリスとアメリカの本社で経営統合されたので、椎名林檎さんや事変としては所属レーベルが変わることはわかっていたのでしょう。

こうした時代の変化も解散の一因だったのかもしれませんね。

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さいごに

「今夜はから騒ぎ」はオールタイムベストアルバム「総合」(2021年12月22日)、MV集「Golden Time」(2013年2月)「Prime Time」(2021年12月22日)、実演映像集「Discovery」(2012年2月)「Bon Voyage」(2012年6月)「珍プレー好プレー」(2012年8月)「2O2O.7.24閏vision特番ニュースフラッシュ」(2021年4月)にも収録されています。

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