今回は、BLUE ENCOUNTさんの「囮囚」(ばけもの)の歌詞の意味を考察していきたいと思います!
新土曜ドラマ「ボイスⅡ 110緊急指令室」主題歌に決定!
2019年に1stシーズンがオンエアされたドラマ「ボイス 110緊急指令室」の2ndシーズンとなる今作品。
主演を務める唐沢寿明が勘と行動力で突き進む凄腕刑事、樋口彰吾を演じ、さらに緊急指令室の室長でヴォイス・プロファイラー(声紋分析官)、橘 ひかりを演じる真木よう子と初共演を果たすタイム・リミット・サスペンス!
BLUE ENCOUNTは第一シーズンの主題歌として、「バッドパラドックス」をリリースし、ドラマとともに大きな反響を呼びました
そして、今回の2ndシーズンの主題歌も同じくBLUE ENCOUNTが担当しています!
主演を務める唐沢寿明さん、そして、BLUE ENCOUNTボーカルの田邊駿一さんがコメントを発表しています
待ってました。おかえりなさい。
そして、再び僕らの音楽をこの物語の一部にしてくれて本当にありがとうございます。
前作から2年。あの頃から世界はガラッと顔色を変えてしまいました。
解せないことや理不尽なことばかり。こんな事態と時代だからこそ変わらずに巨悪に立向かうECUチームの姿は今まで以上に心を熱くしてくれる存在になると思います。
同じチームとして、僕らも変わらずに一切の妥協なく制作に挑みました。
あなたと、あなたの裏側にいる本当のあなたに贈ります。

囮囚 歌詞考察!

第一話では、誘拐された息子を救うため、犯人の待つ現場に向かいます。
シーズン2の犯人は「白塗りの男」、白い蜘蛛の巣とかけているのではないでしょうか?
「正しさのウラのオモテ」は正しさのはずですか、それがなにかわからなくなっています。
犯人を捕まえる善の心と、自分の大切な人を奪った犯人に対する憎しみが混ざり合っている様子が読み取れます。
「大切に持ってたはずのモノ」というのは警察官としての正義の心なのではないでしょうか?
犯人から狙われないように逃げるためには邪魔になってしまう正義の心。
再び現場に復帰した主人公・樋口彰吾(唐沢寿明)を待ち受けているのは地獄のような世界でした。

『深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』ドイツの哲学者ニーチェの有名な言葉ですが、この曲の主人公、ドラマの主人公も犯人と正面から向き合い捕まえようとします。
強大な悪に立ち向かい、関わっていく中で自らも悪に染まりそうになった時、自分に与えられた選択肢が正義か、悪かで葛藤する主人公の苦悩が表現されています。

通報を受けすぐに駆けつける初動部隊として設立されたECUに所属する主人公。
真木よう子さん演じるECU緊急指令室室長の橘ひかりは、その類まれなる聴覚を駆使し、通報電話の僅かな音で、犯人の情報や通報現場などを割り出します。
「イタイヨ イタイヨ」というのはECUにかかってきた電話の声でしょう。
子供のようなので誘拐された樋口の息子・大樹の声なのかもしれません。
司令室からの指示で現場に急行する樋口、「一思いに葬れ」とはそんなそんな出動班の樋口に向けての言葉なのでしょう。

ひとり一台持っている「弾も刃もない凶器」とは、スマートフォンのことを指しています。
SNSなどで気軽に情報発信ができるようになった現代、誹謗中傷が原因で命を絶ってしまう人も少なくありません。
そんな凄惨な日常から抜け出そうとしますが、そう簡単に切り離せるものでもありません。
鏡に映った自分の姿、「快楽に似た苦痛」とは自己顕示欲や承認欲求が満たされるSNSは、裏を返せば、他人の幸せから見える自分の惨めさや、妬みを見せる鏡のような存在だと言うことを表しているのかもしれません。

一度犯してしまった罪は消えることはありません。
悪という毒に侵された道化、「それとも、」には、この世界に生きる人全員という言葉が続くのではないでしょうか?
誰しもが過去の行いを背負って「遠い過去に憑かれた逃亡者」として生きている世の中で、善と悪はどのようにして決まるのでしょうか?

「落ちていく涙に滲んだ痛み」というのは人々の悲しみを表していますね。
人の不幸を笑い、楽しそうに過ごす「囮囚(ばけもの)」。
囮囚と対峙する中で、悪に引きずり込まれまいと必死で抗う主人公の前に差し出された手は、正しい正義の手でしょうか?
はたまた、別の囮囚からの悪への誘いでしょうか?
自分の中にある正義が何なのか分からなくなり、もがき苦しんでいる主人公の様子が映し出されていますね。

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さいごに
いかがでしたか?
人気ドラマの主題歌続投のBLUE ENCOUNT、これからの活躍も見逃せません!
BLUE ENCOUNTと楽曲でタッグを組むのはこれが4回目となりますが、今回もドラマに良い意味での緊張感を与え、そしてもちろん盛り上げてくれる、彼ららしい楽曲になっていると感じました。
今回の『ボイスII』も正義と悪が隣合わせで、いつどちらに転がるかわからない、そんな世界観がこの曲からも伝わってくると思います。