2023年5月31日にリリースとなったクリープハイプの「青梅(あおうめ)」。
梅雨から初夏にピッタリな爽やかな音に何度も聞きたくなると話題になっています！
マッチングアプリのCMに起用されたこの楽曲にはどんな意味が込められているのか考察していきたいと思います！
クリープハイプとは
2001年に結成され2009年から活動を本格化したバンド。
ボーカル・ギターの尾崎世界観さん、ギターの小川幸慈さん、ベース・コーラスの長谷川カオナシさん、ドラムの小泉拓さんの4人が現在のメンバーとなっています。
メンバーの入れ替わりはあったようですが、現在のメンバーでは長く活動とされており安定しているようですね。
2012年4月18日にはアルバム「死ぬまで一生愛されると思ってたよ」でメジャーデビューを果たし2013年に起用されたCMソングで一気に知名度を上げられました！
楽曲 青梅
読み方は「あおうめ」で熟す前のまだ青い梅を表しているようです。
しかしジャケット写真は熟した梅を連想させる赤い気球だったり歌詞にも赤いうめぼしと出てきたり色々深い意味がありそうですね。
この楽曲はマッチングアプリ「Pairs」のWEBのCMソングに起用され、2023年4月27日より放映開始されています！
個人的には青梅の旬は6月。6月と言えばジューンブライド！…という意味も込められているのでは…と思いました。
青梅 歌詞考察
真夏の湯気 変な思い出 ちょっと強く握りしめてみる
出典：青梅 / 作詞・作曲：尾崎世界観
真夏の焦げ そんな思い出 砕け散る前
恋は幻 青いうめぼし ひとりで酸っぱい顔してた 夏をもとめて
毎年夏には変な思い出が増える。
夏の開放的な気分がそうさせるのかもしれないし、夏休みもあって時間があり余るからかもしれません。
主人公はそんな夏に溢れる変な思い出を思い返し、少し強く握りしめてみます。
真夏の焦げとは日焼けした体を意味しているのかなと考えました。
小麦色の肌が集まるプールや海、いかにもひと夏の恋が始まりそうなシチュエーションですね。
恋は幻 青いうめぼしで熟す前の青い果実をイメージさせるので、恋がまだ始まっていない事を表しているのではないでしょうか。
それはひとりで酸っぱい顔してた 夏をもとめてでも分かりますね。
一人でいる事を嘆いているのではなく、むしろひと夏で終わるような気軽な恋愛を期待している様にも感じます。
また青梅には毒があるのをご存じでしょうか。
致死量は100個～300個という数とされていますが、食べる事は控えるようにとされています。
青梅の持つ「毒」とは、お互いに探りあう信頼しきっていない男女の微妙な状態を表しているとも考えられますね。
出会ってる？ ねぇ「私たち」で合ってる？ って聞いてる
寝ても覚めてもまだ じゃあふらりふたりになろうか
夢は冷めても美味いに決まってる って知ってる 甘い辛い苦い以外でやっと見つけた運命の人だとか 笑えるそんな軽さで
出典：青梅 / 作詞・作曲：尾崎世界観
「たとえようのないこの胸の痛み」だとか たとえるそんなズルさで
主人公には明確に関係の名前を付けていない女性がいたのでしょうか。
歌詞を読んでいると女性から「付き合ってるよね」と確認され「じゃあ…」と関係に名前が付いたような流れですね。
ちなみにこの「私たち」で会ってる？というフレーズは私のお気に入りのフレーズでもあります。
「私達、出会ってるよね？(恋人として出会ったんだよね)」と「一人ではなく私達いう複数形になったんだよね？」という意味が込められていると考える事が出来るので、言葉遊びの手腕が素晴らしいですね！
「(そんなに言うなら)じゃあふらりふたりになろうか」と始まった二人の関係ですが、主人公もまんざらではない様子が分かりますね。
夢は冷めてもうまい、つまり現実の世界が幸せだという意味に考えられます。
また、甘い辛い苦い以外でというフレーズと「青梅」という楽曲名から5味の「酸っぱい」を導きたかったと思うのですが、ここで敢えて深読みしてみましょう。
甘い・辛い(塩辛い)・苦い・酸っぱいに加えて「うま味」というのを合わせて5味と言います。
このうま味は舌で感じとる事が出来る出汁などから出てくるうま味の事で、料理をどんな調味料よりも引き立ててくれます。
甘い辛い苦い以外でうまい、と歌詞では言っているので恋とは酸っぱくもあり人生を豊かにしてくれるうま味のようなもの、と深読みする事が出来るのではないでしょうか。
つまり主人公はこの夏の相手の女性にいつになく満足しているのです！
「運命の人」だとかそんなガラにもないありきたりな言葉を使いたくないのに、彼女の事を考えると胸が痛くなる程「好き」になっているありきたりな自分に戸惑う主人公を感じますね。
真夏の湯気 変な思い出 もっと強く握りしめてみる
真夏の焦げ そんな思い出 砕け散る種
恋は幻 赤いうめぼし ふたりで酸っぱい顔してる もう夏をとめて「たとえようのないこの胸の痛み」だとか たとえるそんなズルさで
出典：青梅 / 作詞・作曲：尾崎世界観
二番も同じフレーズで始まりますが、今回は二人で過ごした夏を思い返しているとも考えられますね。
馬が合う二人だから、同じ目線で大騒ぎできるカップルなのではないでしょうか。
砕け散る種は弾ける恋心だと考える事も出来ますし、先ほどお話した青梅の毒は種の周りにあるという事なので、二人で探り合う微妙な距離感は無くなった瞬間とも捉える事が出来るのではないでしょうか。
赤いうめぼしは熟した恋、今回はふたりで酸っぱい顔しているという事なので言わずもがな二人の恋は育まれている事が分かりますね！
真夏の湯気 変な思い出 ずっと強く握りしめてる
出典：青梅 / 作詞・作曲：尾崎世界観
真夏の焦げ そんな思い出 砕け散る種
恋は幻 赤いうめぼし ふたりで酸っぱい顔してる この夏をとめて
ちなみに梅干しには子供の頃の遠足なんかで聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが乗り物酔いを防止する効果が期待できます。
また食欲増進させる効果があると言われているので夏の疲労回復に一役かってくれるかもしれません。
塩分が高く、食べる量に気を付けなければなりませんが、ストレス緩和など梅干しを食べる事で期待できる健康への効果は高いのです。
そこから、恋を梅干しに例える事で彼女を好きになって得られた気持の安定や人生の豊かさが加えられたという前向きなイメージと考える事も出来そうですね！
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さいごに
いかがでしょうか。
今回はクリープハイプの「青梅」についての歌詞を考察してみました。
初夏を連想させる音と、ひと夏の恋ではなくこの先も続いていくような恋を連想させる歌詞。
一見アンバランスの様ですが、素直に真っすぐ歌詞が届いてくる事を感じる方も多いのではないでししょうか。
