Spotifyが選ぶ「RADAR:Early Noise 2021」に選出された注目の次世代アーティスト【映秀。(えいしゅう)】が6月7日に新曲「雨時雨(あめしぐれ)」をリリースします。
3月に発表された1stアルバム「第壱楽章」以来、待望の作品。
2002年生まれ、現役大学生の若き才能が溢れる一曲に仕上がっています。
楽曲のイメージを抽象的に描いたジャケットと、水の雫と波紋が印象的なアーティスト写真も公開されています。

「雨時雨」歌詞考察!
特徴的なタイトル「雨時雨」。
楽曲の歌詞考察をする前に、「時雨」の意味をご紹介します。
時雨の前になぜ「雨」がついているのか?
歌詞の中でその答えが明かされます。
別れて知る存在の大きさ

この楽曲では、別れた後の二人が描かれています。
雲ひとつない快晴の下、いつか出会うかもしれないあなたのことを考える僕。
「火の花」はジャケット写真の線香花火の火を表していると思われます。
すぐに消えてしまう線香花火が永遠に思えるほど瞬間的に祈りを捧げるという意味でしょうか?

出会いがあれば別れもあります。
二人は別れ、今は別々の道を歩いているということが歌われています。

好きになった瞬間は明確に覚えていないものです。
ただずっと一緒にいることで、いつしかそれが当たり前になっていきます。
空を見上げて君を探す主人公

当たり前と思っていた存在が、いなくなってからその大きさに気づいた主人公。
いつもそばで「霧のように包んでくれたのだと」あなたがいなくなって気が付きました。
ここで主人公は自分のことを「雨」と表現しています。
冒頭の『時雨』の2つ目の意味『涙ぐむこと。涙を落とすこと。また、その涙。』と組み合わせると、タイトルの雨時雨が表しているものが分かります。
雨は自分、時雨は涙なので、当たり前の存在だった彼女がいなくなってからその存在の大きさに気が付き、涙をこぼしている様子ですね。

君という大きな存在がいなくなって、宛てもなくさまよう僕。
大声で君の名前を呼んでももう届きません。
あるはずのない「左回りの時計」を求めて一人さまよい続けます。

ひとつ前の歌詞「青」と組み合わさって「青燻んだ空」=「青く澄んだ空」になります。
聴くと同じように聞こえますが、文字で見ると真逆ですね。
雲が一面を覆い燻んだ空の下君の姿を追い求めてさまよい続ける僕。
雲の合間から夕日が差し込み僕を照らした時、僕は儚い願い事を思いながら祈ります。
僕の儚い願い事とは?

雲が夕日に照らされ、赤く滲んだ空。
また君とどこかで出会い昔のように笑い合いたいという儚い願いを祈ります。
君への思いの強さが伺えますね。

最後の歌詞では僕の心情が歌われています。
「僕は一人でも」「形は変われど」という歌詞から、彼女は亡くなっていて、死別の悲しみを歌った曲のように捉えることも出来ます。
そう捉えて歌詞を見直してみましょう。
「白く咲いた雲 見上げて思う」→彼女がいるであろう天国を見ながら、君の存在の大きさに気づいた
「摘み取り 罪を犯すでしょうか」→命を摘み取り罪を犯す=彼女のいない世界に絶望し、命を絶とうとした
MVにも解釈のヒントが映されています。
MVに登場する女性(田鍋梨々花さん)が、トラックの荷台に沢山の花と一緒に乗っているシーン(0:31~)は霊柩車で運ばれていく彼女、彼女がいる野原は死後の世界を表しているのではないでしょうか?
MVの最後には天に昇っていく映秀。さんが映し出されます。
僕の「儚い願い事」とは、死後の世界で彼女と再会し、笑い合いたいというものではないでしょうか?
彼女が亡くなった後も思い続ける主人公の切ない気持ちが伝わってきますね。

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さいごに
いかがでしたか?
解釈方法はいろいろですが、映秀。さんの強い思いが込められた楽曲ですね。
僕の儚い願い事が叶う日はいつになるのでしょうか?
精一杯生きてほしいですね。
映秀。さんの今後の活動からも目が離せません!
時雨(goo国語辞書より)
1.秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨。
2.涙ぐむこと。涙を落とすこと。また、その涙。