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今回は葛葉(くずは)の『甘噛み』の歌詞について考察します!
葛葉はVTuberグループ「にじさんじ」に所属するバーチャルライバー。主にゲーム実況を中心に活躍しています。
そんな葛葉が2022年3月9日にリリースするメジャーファーストミニアルバム『Sweet Bite』。そこに収録されることになったのが『甘噛み』です。
作詞作曲はシドのマオと明希。豪華なキャストを迎えた注目の楽曲です。
葛葉は次のようにコメントしています。
「あの『シド』のマオさんと明希さんに『甘噛み』という曲を作ってもらいました〜。
こんな機会を作っていただけて本当にびっくりしています。
今までに見せたことがない、新しい葛葉を感じてもらえると思うので、是非お楽しみに。」
一体どのような楽曲なのでしょうか?早速見ていきましょう。

葛葉『甘噛み』歌詞考察
主人公をいざなう甘い蜜

主人公はふいに「誰か」にくちづけをされています。
「乾いた私」「枯れそうな頃」という言葉から、主人公は孤独感を抱いている。
その「誰か」は主人公の孤独心を分かってわざと近づいてきているのか、無意識に主人公の孤独を癒しているのか…とにかく主人公の心を甘い蜜で誘うような危ない存在なのかもしれません。
主人公を誘うのはどのような人なのかは、曲が進むに連れて徐々に明らかになっていきます。
必死にしがみつこうとする姿

ここでは主人公の心中が吐露されます。
「離れないでね」「言うことなら何でも聞くからね」
必死に相手にしがみついている様子が窺えます。相手に依存や強い愛着があるのでしょう。
ここで登場するのがタイトルの「甘噛み」。
本当に肌を噛むことなのか、精神的な交わりなのか。 離れていきそうな相手に対して「違和感でもいいから」と自分の爪痕を残そうと執拗に執着しているのが分かります。
きっと一緒にいられる約束ができない不埒な関係の「相手」なのではないでしょうか?
汚い優しさに包まれていく夜

許されない恋、不埒な関係性だからこそ「あなたの余韻」は消えやすい。
主人公は浮気や不倫などのいけない関係の泥沼にはまっていることが分かります。
それをダメだと分かっていながらも相手の優しさに心が満たされてしまい、中毒症状が出ている様子。
そんな危ない相手だからこそ、ほかの存在がいることも心のどこかで分かっているのでしょう。
自分に向けられた優しさが他の誰かにも向けられていることを不満に思っている。
だからこそ「私だけに冷たくして」と言ってしまうのです。
本当に愛し合っている関係なら「優しい」だけで成り立たないから…。
嫌いにならないでほしいから

いけない関係だと分かっていても、主人公は本気で相手のことを好きになっています。
しかし相手を自分のものにしたいと思えば思うほど、関係が崩壊するのが怖くなる。
求めたい気持ちと、壊したくない関係のはざまで葛藤する主人公。
そこで主人公が取った行動は、自分から求めずに相手の言うことを聞くこと。
ぎゅっと我慢することで、相手とこれからも愛し合っていきたいと一縷の望みをかけているのです。切ない…。
甘噛みで残す私のかけら

ラストサビは1番と一緒です。
嫌われないように、関係が壊れないように。そっと加減を見計らう様子は、まるで猫が甘噛みして飼い主の機嫌をうかがうよう。
実らないと分かっている悲しい恋に足が引っ張られる主人公はこれからも相手をそっと噛み、自分の存在を忘れられないようにしていくのでしょう。

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おわりに
いかがでしたか?
危なっかしさと切なさの両方を含んだ恋のほろ苦さを感じさせる楽曲。
葛葉の歌声を聞くならまずは『甘噛み』から!