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紫陽花【眩暈SIREN】の歌詞を考察!自信が持てないあなたに贈る楽曲の意味とは?

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福岡県で結成された5人組ロックバンド・眩暈SAIRENの配信シングル『紫陽花』の歌詞を考察します!

アーティストやクリエイター、サービスやテクノロジーなどとコラボレーションするタワーレコードの企画 「タワレコラボ」の第一弾プロデュース・ショートムービーの主題歌に起用された『紫陽花』。

暗闇のなかをはらはらと散ってゆく紫陽花と、梅雨の雨が印象的なMVにも注目していきたいと思います。

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『紫陽花』歌詞考察

過去の暗闇に囚われる

過去に囚われた陰鬱な影と背中に突き立つ失敗の跡
何か一つ零してしまってはもう後が無いと急かす言葉達

『紫陽花』は、過去の痛みや傷に囚われた主人公の繊細な心の内が吐露された楽曲です。

冒頭から、”陰鬱な影”や”失敗の跡”と、過去の痛みを象徴する言葉が並び、昔の暗闇に引っ張られてしまっている主人公の心情がつぶさに描かれています。

MVでは、暗い部屋に閉じこもるボーカルの姿が映ります。

一度悲しい思いをしたら、前に進むことが怖くなってしまう気持ち。

その辛さや絶望感がひしひしと伝わってくる歌詞です。

他人と比較してしまう痛み

どれもこれも全部良く見える
他人の生と自分の生 見比べて
マシかどうか幸か不幸か今
理想現実、息詰まる雑踏

自分と他人を比べて、劣等感を抱く経験はないでしょうか?

特に自己価値観や自己肯定感が低いと、他人の方がずっと優れているように見えてしまい辛くなってしまうことがあります。その気持ちがストレートに歌われています。

もちろん人間は比べられない存在。

しかし「自分はあの人よりマシなのか?」「この人よりは幸せなのか?」と比較でしか自分の価値を図れない心情が描かれています。

主人公はそのような自身の在り方に、苛立ちや悲しみが湧きたち、多くの他者の中で息が詰まるような苦しさを覚えています。

増えゆく自責

一つ二つ数える善悪の数
一人二人増える追い詰める影
日夜 積み重なる疑問と語り合っても答えは出ない

主人公は自身の行った善悪や、自分を責める人の数を数え、自分の存在を否定するものの数を数字化します。

そうすることで、自分自身が悪い存在だと思ってしまった方が楽なのかもしれません。

MVは長く続く螺旋階段のシーンに映ります。

主人公の脳内にも、螺旋階段のような絶望や苦しみが渦巻いているのが予想できます。

悩んでしまうと抜けられないのが人間の性。止まらない負の思考回路によって、希望が見いだせることはありません。

二度目はない日々

周(まわ)り出した過ぎる景色に
二度目など無いことを知る
それでも似たような日々に騙されているだろう

日常が過ぎていく中で、目まぐるしく景色は変わっていきます。

そんな中でも失敗は許されません。少なくとも主人公は、自分自身に対してそう思っています。

同じような日々を繰り返す中で、騙しだまし生きていく自分への嫌気も感じられます。

誰にもなれない

誰みたいに成りたいか
言うだけならタダ
しかし所詮模造
覚める様な冷たい雨に打たれて立ち尽くす空は黒く

周囲は語ります。「なりたい人間像を目指しなさい」と。

しかし、どんな人になりたいか目標を掲げたところで、それは所詮「マネ」になります。

そう思うと、なりたい人物像を挙げることにすら覚めるような気持ちを抱いてしまう主人公。

「あのようになりたい」「こんな風になりたい」といった希望すら抱けないことを思い、ただ立ち尽くすしかありません。

交錯する希望と絶望

鮮やかに滲む 行き交う人の影に届かない声は幾つも落ちて枯れた
このままでいいなんて思いはしない なのに流れてくものを止められない

主人公の中には希望も存在します。

しかし、過去の失敗や苦しみの経験に基づいて思考がなされているためか、その希望もどんどん散っていきます。MVでは激しい雨が降り続き、主人公の気持ちを代弁しているようです。

”このままでいいなんて思いはしない”と、主人公の中にもほのかな希望は咲いているのですが、心を覆う絶望に負けてしまい、その気持ちを止められることはできません。

落としてしまう軽い命

「薄っぺらい自分をどうにかしたい」
中身が無いと吐き捨てる連中の目
人生を可視化するなら
命は一冊の本に収まるか

”薄っぺらい自分をどうにかしたい”

主人公の中に宿る淡い希望が姿を現します。それと闘うのは”中身が無い”とのたまう他人の冷たい視線です。

自分と他人が対立し、拮抗状態が続きます。

そんな心を持っている自分の人生、や命は、”一冊の本に収まるか”と疑問を呈する主人公。

MVでは、ボーカルが一冊の本を廃墟の上から落とします。

そのように、主人公にとって自分の人生は「簡単に落としてしまうような軽いもの」になってしまっているのでしょう。

自己否定をしている方が楽

周(まわ)り出した
過ぎる景色に二度目を願ってしまうのは
それでも似たような日々に
騙されていたいんだ

主人公は気付きます。

”それでも似たような日々に騙されていたいんだ”

自己否定感や自己価値観を高めていくのはとても難しいこと。

だったらそのまま低い自己肯定感を持っている方が楽なことに主人公は気付きます。

暗い思考回路から抜け出すためにはそれ相応の力量も必要。

しかしそれすら発揮することができないのなら、そのままでも良いのかもしれない―。

暗い気持ちの中、そんな考えがふと主人公に訪れます。

現実を受け止める

誰みたいな姿だと付き纏う声よ しかしそれも事実
覚める様な冷たい雨は過ぎ去り立ち尽くす空は青く

「○○みたい」「○○に似ているね」

主人公の存在を褒めるわけではない当たり障りのない言葉に傷ついてきた主人公。

しかし「それも現実なのだ」受容する覚悟が生まれていきます。

主人公自身はそんな気持ちを冷めながらも抱いていますが、見上げた空は先ほどとは異なり青くなっています。

螺旋状に渦巻いていた暗い気持ちを否定するわけではなく、ただひたすらに受容する。

そんな事実が意外にも主人公に一筋の光をもたらしているようです。

右往左往する気持ち

鮮やかに滲む 行き交う人の影に届かない声は幾つも落ちて枯れた
このままでいいなんて思いはしないなのに流れてくものを止められない

ずっと持っていた気持ちを変化させるのは至難の業。

一度訪れた希望もすぐに消えることは多々あります。主人公も希望と絶望の間を行き来して苦しみます。

”このままでいいなんて思いはしない”という抗いと、今までの暗い思考のクセのせめぎ合いがなされています。

誰でもない自分を暴かれて

迫る朝に目を背けても
暴き出された姿を見ては声を失う
そこには自分を映す鏡は無い

”迫る朝”とは、主人公に訪れている希望の場面と言っても良いでしょう。

人生の大事な場面、何かのチャンスがやって来たのかもしれません。MVではドアを開く描写になります。

チャンスがやって来る時に限って自分の本当の姿が試されるもの。しかし、自己肯定感の低さが露呈し、主人公は声を失うような悲しみに襲われます。

本当の自分を受け入れられない主人公にとって、希望すらも試練になり得るのです。

誰にも規定されない自分へ

鮮やかに滲む 行き交う人の影に届かない声は幾つも落ちて枯れた
このままでいいなんて思いはしない
すり抜ける確かさを掴む

主人公は何度も、他人に目線や声に苦しめられてきました。

いくら希望を抱いても、それは打ち砕かれてきたのでしょう。

しかし今回は違います。誰かに規定された自己を捨てて、自分が決めた自分になることを誓っています。

他者の声や視線をすり抜け、たった一人自分が打ち出した”確かさ”を手にするのです。

変化していくことも恐れない

主人公は一つの「答え」を手にします。

それは、”正しさでさえ色を変える”ということ。

紫陽花の花言葉は「移り気」「変化」。ここに来て、タイトルの伏線が回収されます。

他人が決めた自分、自分が決めた自分。どれもかしこも変化し、正しいものなんてない。

そんな強い気持ちが窺えるラストです。

主人公はいまだ確固たる光りを獲得したわけではなさそうですが、移り行く自分自身をひたすらに受け入れようという誓いが、ほのかな光をリスナーに届けています。

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おわりに

いかがでしたか?

自分への否定感を拭えないときに『紫陽花』の歌詞は胸に刺さります。

自分を肯定できないとき、他人と比べてしまうときに是非聴いてほしい楽曲です。

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