今回は、シンガーソングライター・松本千夏さんの新曲「あいつの犬」の歌詞を考察していきたいと思います。
「あいつの犬」は、松本千夏さんが「デビューして初めての私なりのラブソング」とコメントした新曲で、人気YouTuberグループ・コムドットのメンバー、ゆうたさんが出演しているMVも話題になりました。
“あいつ”との別れを”あいつの犬”で表現した切ない失恋ソングに仕上がっているそうです。
楽曲コメント
松本千夏さん、MVに出演しているコムドット・ゆうたさんの楽曲コメントをご紹介します。
幼い頃からの友達とこういう風に表舞台で仕事が出来ること、周りの環境やいつも応援してくださってくれている方々に本当に感謝しなければいけないことだなと思います。
個人的に友達とずっと話してる感覚で撮影が進んでいったので久しぶりに松本さんと遊んだ感覚でした!笑
呼んでくれて本当にありがとう!! そして新曲リリースおめでとう!!
地元の幼馴染である、松本さんとゆうたさん。
松本さんのコメントにもありましたが、実はMVに出演するのは今回が初めてではなく、インディーズ時代の楽曲「KEMURI」のMVでも共演しているそうです。
こちらも要チェック↓
「あいつの犬」のMVでは、カップル約として演技に挑戦!
幸せな日々から段々とすれ違い、別れるまでの心の距離が「あいつの犬」を通して描かれています。
それでは、歌詞を見ていきましょう!

あいつの犬 歌詞考察

家で、帰りを待つ主人公。
同棲したてのカップルがモデルなのでしょう。
彼氏が連れてきた犬と、主人公の様子が歌われます。
ご飯を待っているのか、あいつの帰りを待っているのか?
ずっと寝ている”あいつの犬”。
まだ、出会ったばかりでぎこちない様子が伝わってきますね。

ある程度時間が経っても、”あいつの犬”は全然懐いてくれないようです。
MVでも、松本さんが投げたおもちゃに全く反応しない様子が映っていましたね。
懐かない理由は、主人公の本心を「全部見透かしている」から。
あいつが家にいない間の主人公を見ている犬は、全てお見通しなのですね。
「あんたみたいないい子にはさ なれないんだよ」と、開き直っています。

あいつに一番愛されているのは、犬か私か。
この部分から、二人の恋愛にすれ違いが生まれてきたようです。
あいつにとっては、どちらも大切な存在に違いありませんが、「なんでかずっと泣くの我慢してた」
自分はあいつのことが好きだけどあいつはどう思っているんだろうと、不安になっている様子が伝わってきます。
たとえ別れてしまっても、「あんたはずっといれるでしょ」と、嫉妬しているようにも思えますね。
「ほら 言った通りじゃん」という歌詞から、二人が本当に別れてしまったことがわかります。

サビで歌われるのは、主人公の本音。
ここでは“あいつの犬”に対しての想いが歌われていますね。
家族だって思ってた、撫でてあげられるほど仲良くなりたかったよ、と主人公の寂しさが感じられます。

別れたあとに思い出すのは“あいつの犬”と過ごした時間。
ペットは飼い主に似るといいますが、主人公がギターを弾くと傍で静かに聴いてくれる姿が、まさにそうだったようです。
完璧に懐いてもらえることは出来なかったけど、一緒に過ごすにつれて仲良くなっている様子がわかります。

この部分の歌詞では、“あいつの犬”に“あいつ”の姿を重ねて表現しています。
「一緒にずっといれるんだって」とは、“あいつ”に対しての気持ちのほうが強いでしょう。
本当は別れたくなかったんだという主人公の後悔が伝わってきて切なくなります。
隣で並んで寝られるほど慣れてきたのに、もう”あいつの犬”と会うことはありません。
「ほら〜」からの歌詞で、以前から別れを予感していたことがわかりますね。

「家族だって思ってた」
繰り返しになりますが、この想いは”あいつの犬”と”あいつ”のどちらにも向けられていますね。
家族みたいに大事な人との別れ。
主人公の深い悲しみが感じ取れます。

今度は、”あいつの犬”と自分自身を重ね合わせて表現しています。
“あいつ”に撫でられて嬉しい。
“あいつ”の帰りを楽しみに待つ幸せな日々を思い出していますね。
主人公の未練が伝わってきます。

曲のラストは「家族になりたかった」という主人公の本心がストレートに表現されています。
些細なことで喧嘩になったり、すれ違いが続いた結果、別れを迎えてしまった二人の恋愛。
本当は”あいつ”と家族になりたかった、という本音が”あいつの犬”を通して歌われていますね。
ちゃんと撫でてあげたかった、もっと一緒に過ごしたかったという後悔が感じられます。
MVのラストは”あいつ”が新しい彼女を連れてくるシーンが映されます。
これまでの経緯を知っている犬は、何を考えているのでしょうか?
幸せな時間とその終わりを、飼い犬を通して表現した素敵な楽曲でした。

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さいごに
いかがでしたか?
“あいつの犬”を通して間接的に表現することで、主人公のつらい気持ち、未練がより伝わってくる新しい失恋ソングでした。
主人公と”あいつの犬”の今後が気になりますね。
別れてしまった相手に対して思う気持ちを、言葉を探して探した結果「家族だと思ってた」に尽きるなと思いこの曲が出来ました。
カワムラさんのアレンジのパワーで、悲しいだけじゃなくて、恋愛していた時間や、“あいつの犬”との温かくて優しい思い出も詰まったサウンドになりました。
ミュージックビデオでは「KEMURI」ぶりに、地元の幼馴染のゆうたさんに出演してもらいました。2人の自然体ないつも通りの雰囲気がミュージックビデオの中でいい味になって出ていると思います。
ぜひ、たくさん聴いてください。