今回は、福岡をベースに活動する新世代バンドyonawo(ヨナヲ)さんの「哀してる」という曲を歌詞考察していきたいと思います!
Mステ公式YouTubeチャンネルで初パフォーマンス
「哀してる」はyonawoが8月11日にリリースするニューアルバム「遥かいま」に収録されている曲で、冨田恵一(富田ラボ)氏がプロデュースを手掛けています。
そして、MUSIC STATION公式YouTubeチャンネルのSpotlightという企画で取り上げられたことで話題になっています!
Spotlightとは、未来の音楽界を背負っていく次世代アーティストにスポットライトを当て、特集する企画であり、この企画に採用されたことからも、彼らの注目度が高いことが分かりますね!
インタビュー動画
独特な雰囲気を身にまとい、独自の音楽を貫く新進気鋭のバンドyonawo
それでは、「哀してる」の歌詞考察をしていきましょう!

哀してる 歌詞考察

「あんた」という言葉から、この曲は女性視点で書かれているのではないかと思います
器用なあんたとは彼氏のことでしょうか。それとも、恋心をいだいている男かもしれません。はたまた、夫でしょうか
男はどうして泣いているのでしょうか
もしかしたら、別れ話をしているのかもしれませんね
「冷えた」という言葉は温度のことだけでなく、二人の関係性を暗示しているのではないでしょうか
言葉が要らないほど、一緒にいた二人にとって見慣れた道も、この日の夜は違った風景に見えるでしょう。

主人公の女性は、男性に対して強い愛着があるように思えます
私の手を引いてどこまでも連れて行って欲しい。ずっと一緒にいたいという心の中の願いが現れています
しかし、泣いている男にそんなことは言えません
「寒かったね」と共感し、一緒に泣いてあげることが精一杯だったのだと思います
「愛想笑い」はよく聞きますが、「愛想無き」はあまり馴染みがありませんよね
二人の関係性にヒビが入っていることが分かりますね

「明暗がわかれる」という言葉に表されるように、「明るさ」は良い結末、「暗さ」は悪い結末を暗示します
大好きな人に見捨てられると、目の前が真っ暗になり、明るい未来なんて想像することができません
全てを生んだ真っ白にとは二人の出会いを回想しているのではないでしょうか
過去の記憶は真っ白で明るいのでしょう
ここでは過去と今の対極的な情景が表現されているのではないでしょうか

「壊れそう」や「凍えそう」という表現から、二人の関係がもはや修復不可能になっているような感じがしますね
男が弱っていくさまを隣で見ても、何もできない自分に自責の念が生まれているのでしょう
女性は、恋心をいだいて入るものの、弱らせている原因が自分にあるとも考えているのではないでしょうか
「哀」という言葉には、切なさや感傷の意味があります
愛している反面で、男をかわいそうにと哀れんでいる感情もあることがわかります

曙は、太陽が昇る明け方の時間帯のことを指しています
酒によって帰ってきた男は情緒が不安定でコロコロ泣いてしまいます
そんな様子を冷静に見て、主人公の女性はどの様に感じるのでしょうか
「背筋を伸ばしておきなさい」という言葉は私たち聞き手に向かって言ってきているような気もしますね
これからの二人がどうなるのか、穏やかな世界なら背筋を伸ばす必要はありません
不穏な未来が予感されますね

一番では「どうか私の手をひいて」と相手に願うような歌詞でしたが、ここでは考え方が一変していることが分かります
私があんたの手をひくからと、自身の考え方が強くなった気がします
ここでの愛想無きは男を包み込むような優しさが読み取れますね
しかし、どこか共依存の匂いもしてきましたね(笑)

「あいしてる」があえてひらがなで表記されていますね
つまり「愛」と「哀」の二つの意味が含まれているということなのでしょう
「愛」してるから、行かないで、ずっと隣りにいて欲しいという気持ち
そして、「哀」してるから、かわいそうな男にせめて生きていて欲しいという気持ち
どちらにせよ、男への想いが感じられます。

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最後に
今回はyonawoさんの「哀してる」の歌詞考察をしていきました!
文学的な歌詞が特徴の彼らですが、この曲も「愛」と「哀」の違いを巧みに操り、想像力を掻き立てられるような曲でしたね
特に、序盤から終盤にかけて、主人公の女性の感情が変化していく様子がとてもおもしろかったです!
これからの音楽シーンを背負う彼らの今後の活躍に期待しましょう!