今回は、マカロニえんぴつの新曲「愛の波」を考察していきたいと思います。
小芝風花さん主演の新ドラマ『波よ聞いてくれ』の主題歌に決定している本楽曲。
歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?
ドラマのあらすじ、楽曲コメントと合わせて見ていきましょう!
新ドラマ『波よ聞いてくれ』
『無限の住人』で有名な沙村広明先生による同名漫画を実写化した作品。
2020年にはアニメ化もされており、大きな話題となりました。
ラジオ×テレビのメディアミックス新感覚エンターテインメント。
どんなストーリーが展開されるのか楽しみですね。
楽曲コメント
マカロニえんぴつ・はっとりさんのコメントをご紹介します。
知性より野生!をモットーにとってもエキサイトしながら作りました。
伸び伸びやらせていただきありがとうございます!
『波よ聞いてくれ』このドラマが始まるのが楽しみで仕方ありません。
愛の波も、聞いてくれ!
どんな楽曲に仕上がっているのか楽しみですね!

愛の波 歌詞考察
誰にも彼にも 待てど暮らせど備わらぬ愛の波
わかんないことはワガママに。
さみしい人だけが let me be おともだちあなたと別れて時間ばかりが余るな 馬鹿らしい
出典:愛の波 / 作詞・作曲:はっとり
好かんな、好かんが掴んだあの恋で私はできている
この楽曲では、ドラマの主人公・鼓田ミナレの目線で描かれています。
彼氏に振られ、お金も盗られてしまうという踏んだり蹴ったりのミナレですが、冒頭の歌詞では、別れた後のミナレの様子が歌われているようです。
ラジオの話であることを考えると、波=電波であることがわかります。
いつまで経っても、”愛の波” が備わらないとは、愛についてわからないというミナレの感情を表しているのではないでしょうか?
“あなたと別れて時間ばかりが余るな”
別れてから気づくことはたくさんありますが、あなたという存在が居なくなってしまったことで初めて、これまであなたに対して多くの時間を費やしていたこと、あなたのことを考えていたことが浮き彫りになります。
別れてなお、あなたのことを考え続けている自分に対して苛立ちを感じている様子が読み取れます。
“好かんな、好かんが掴んだあの恋で私はできている”
この状況は好きじゃないけど、あなたと出会って、恋をしたことで今の私が出来ている。
失恋後の気持ちをマカえんらしい歌詞で歌っています。
どれだけ暮らしが惨めだとしても
出典:愛の波 / 作詞・作曲:はっとり
せめて言葉と想いは使い果たしてゆくよ
誰かに届けているつもりでいて、
まだ大丈夫?ってじぶんに訊いていたんだな
「もうやめとくかい?」あなたを、まだ好きみたい
この部分は、別れを愚痴ったことがキッカケで、ラジオのパーソナリティーとして成長していくミナレの姿が表現されています。
“どれだけ暮らしが惨めだとしても せめて言葉と想いは使い果たしてゆくよ”
ついていないことばかりでも、自分の持っている言葉だけは最大限活用してやるという強い気持ちが伝わってきます。
ラジオで、リスナーに向けて波を届けているミナレですが、 “誰かに届けているつもりでいて、
まだ大丈夫?ってじぶんに訊いていたんだな” と語っています。
吹っ切れたように見えて、まだ “あなた” を忘れられない様子が伝わってきますね。
雨にも風にも負けど 恨みに鳴らさせるな愛の鐘
混ざんない都会のザラザラに抱かれ泡になるどれだけ暮らしが惨めだとしても
出典:愛の波 / 作詞・作曲:はっとり
愛してしまうのだ。思い出と未来ったらしの自分
「まさかね、ごめんね」さよなら きらいなひと
もう大丈夫!って気分にしていたのにな
静かに、最終回で流れる歌を選んでいる
「雨ニモマケズ風ニモマケズ」とはいかず、雨にも風にも負けながら進んでいく主人公。
どれだけ辛い別れ方であっても、まだ “あなた” を愛している自分。
“思い出と未来ったらしの自分”
たらしとは、「誑」と書き、欺くという意味があります。
未来ったらしとは、自分の都合のいい未来(彼氏との未来)を見てしまう自分を表現しているのではないでしょうか?
また、未練たらしい(未練がましい)という言葉にも聴こえることから、彼氏との思い出が消えてくれずに悩んでいる様子が伝わります。
“あなた” との思い出を振り払うように、物語の最終回で流れる歌を選ぶミナレの姿が浮かびます。
覚醒の仕草で拡声の気疲れにも慣れ
誰もが一つの波の音に委ねた
間違いだらけ 交わる影
日々はすれ違う悲しみだけ?どれだけ祈りが不甲斐ないとしても
出典:愛の波 / 作詞・作曲:はっとり
せめて言葉と想いは使い果たしてゆくよ
「もうやめとくかい?」あなたを、まだ好きみたい
ラジオで、自分の声を波にして届けるミナレ。
“日々はすれ違う悲しみだけ?” という歌詞には、自分の声で誰かの日常を幸せにしたいという想いが込められているように感じます。
言葉と想いで人々の心に語りかけていく主人公。
物語の主人公・ミナレにも、歌で私達を勇気づけてくれるマカロニえんぴつにも当てはまる歌詞ですね。
主人公・ミナレの名前について、原作漫画の編集者さんは以下のように答えています。
ちなみに主人公の「ミナレ」という妙なネーミングですが、これは北海道ならではの発想が働いています。
「ミナ」とはアイヌ語で「笑う」という意味の動詞。
つまり「ミナレ」には、周囲から笑われがちの独身オンナという意味が込められています。
そんな主人公の人生一発逆転劇にご期待ください。
主人公が駆け上がっていく姿が、歌とともに浮かんでくる素敵な楽曲でした。

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さいごに
いかがでしたか?
これからのドラマの展開も気になりますね。
愛の波のライブ披露も楽しみです!
スープカレー店でアルバイトをする主人公・鼓田ミナレ。彼氏にフラれた上に金もだまし取られ、やけ酒を飲んでは見ず知らずの男に愚痴をさく裂。
挙げ句、泥酔して記憶をなくすという、<超絶やさぐれ女>という役どころです。
ところが、この失恋トークをかました見ず知らずの男が、実は地元ラジオ局のチーフディレクターで、この男に素質を見出されたミナレは、あれよあれよと深夜のラジオで冠番組を持つことになり、やがてラジオパーソナリティーとして開花していくことに…!
公式HPより