今回は2018年12月にリリースされた14作目「ADAMAS」の歌詞考察をしていきます!
「ADAMAS」はLiSAさんが作詞、シンガーソングライターのカヨコさんが作曲を手掛けました。
テレビアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション アリシゼーション・ビギニング編』のOPになっており、早いテンポで勢いのある曲はLiSAさんの力強い歌声とマッチしています。
では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

ADAMAS 歌詞考察
周りの声に流されず自分の「始まり」を選ぶ

「大義名分に痺れ切らした 苦渋の闇 怒号の渦の中」という歌詞は、一般的には良くないとされている道を選んだ主人公に対する周りの反応と考えられます。
そんな「始まり」を選んだ主人公ですが、「孤独はつきものさ」と振り切って新しい道に歩き出します。

続く歌詞でも逆境に立ち向かう主人公の様子が描かれています。
逆境でも自分を信じ切る

「にやついた死神」は「Do you believe yourself ?」と主人公に問いかけていることから主人公自身の心の弱さと取れます。
自分で決めた逆境への道ですが、諦めてしまいそうになる自分を抑え、「栄光のゴール」に向かっていく力強さが感じられます。

「SHiNY SWORD MY DiAMOND」はそれぞれ困難を打ち砕く剣と強い心の意志を示しており、「i」が小文字になっているのはLiSAさんの芸名にかけたものと思われます。
「悲しみと願いの結晶体」は主人公が逆境に向かう理由であり、それを「使命」としてそれぞれの道を進んでいきます。
「何度だって立ち上がって」という歌詞から、主人公は既に何度も挫折しながら逆境に向かっていたことがわかります。
そうして何度も立ち上がったのは、「一個の祈り」、誰かたったひとりでも必要としてくれる人の願いのためです。
ひとりでも願う人がいるなら立ち向かう主人公の強い輝きが全面に表れたサビになっていますね。
泥だらけになりながらも前に進む

2番冒頭はかなり汚いものの描写が連続で為されています。
これは主人公が進んでいる道に何度も困難が立ち塞がり、泥だらけになりながらも前に進んでいった主人公の様子を描いています。

巧みに施した100カラットのガラス細工はまるでダイヤモンドのようですが、それは間違いなく偽物。
主人公はそんな偽物を糾弾し、本物の輝きを求めていきます。

そして2番のサビに入ります。
1番では「悲しみと願いの結晶体」だったものが「純粋と希望の結晶体」に変わっており、主人公が少しずつ前に進んでいることがわかります。
前の歌詞で「本物の輝き」を求めていた主人公は「紛い物と争う時間は僕にはないさ」と前に進み続けます。
「渾身の鉱石」は自分自身の意志のこと。意志を強く磨き上げたものこそが自分自身の最大の武器になるという熱いメッセージがこもっています。
信じ抜くより他に道はない

英語になっていますが非常にセリフ的な歌詞が綴られています。
1行目はやり抜くより他に証明する方法はない、という意味になり、続いてカッコ内は「邪魔するな!」と猪突猛進する主人公の様子が思い浮かびます。
2行目は「壊すな」「壊せ」という声に全て「NO!!」と返し、「自分を信じろ」と言い聞かせています。
3行目は直訳すると「剣を抜いたときが終わりの始まり」という意味ですが、これは自分の信念に従って行動をし始めた時点で世間体はないようなものであるというような意味であると考えられます。
「BLESS YOU」は英語圏だとくしゃみをした人に向かって言うことが多く、「神のご加護を!」という意味です。
剣を抜いて自分の道を歩み始めた人に向かってこう言っているので、ここでは「ご武運を!」といった意味だと思われます。

続く歌詞も同じように英語でセリフ的な言葉が連続で使われています。
先ほどと違うのは2行目で、「勝利に向かってひたすら進み続ける」と自分に言い聞かせているようです。
そして「僕たちの”core”」は自分自身の意志。一貫して意志を曲げないことを伝えていますね。

ラストサビは1番とほとんど同じ歌詞です。唯一違う点は「今を輝け」という言葉が付け足されていること。
意志を持って進んでいる「今」こそが輝くときであるというメッセージを感じ取れます。

ここでタイトルの「ADAMAS」が回収されます。
「ADAMAS」はギリシア語で「征服されない」という意味を表します。
意志を持って進み始めた輝くべき今こそが「It’s TiME “ADAMAS”」なのです。

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さいごに
タイトル「ADAMAS」は曲の最後で回収されましたが、まさに「征服されない」意志を一貫して伝えている力強い歌でした。
世間的には『鬼滅の刃』が大ヒットして「紅蓮花」や「炎」が代表曲になっているLiSAさんですが、アニソン女王の本領がまさに発揮されていたのが今回の「ADAMAS」でした。
力強い歌声で作品の始まりを高らかに伝えてくれるLiSAさんは今後どんな活躍をしていくのか目は離せません!